治療再開まで …卵巣茎捻転とドリリング手術、先生との出会い
治療再開〜現在まで …体外受精に進むまでのこと
一度目の体外受精まで …一つも採れずに終わった採卵
今回は番外編です
『体外受精じゃないと難しいと思う』
先生
からそう宣告され、体外受精に進むか、どうするか？
少しだけ悩んでいた頃の事です
ー ある日
仕事から帰ると、見知らぬ車が1台
家の前に停まっていました
私
（…これ誰だろう？いくら留守だからって勝手に人の家に停めるなんて
理解不能だわ）非常に気味が悪いので
放っておくことが出来ず
それっぽい奴がいないか近所を
捜索してみることに
すると。
近所では見たことのない、おばさん2人組がこちらに向かって歩いてきました
私
（あいつらか…!?
）駆け寄って、声を掛ける私。
私
「あのー
すみませんうちの敷地に車停めてませんか？」おばさん1号
「あら
あそこの家の方？ごめんなさいね、留守だったのでちょっとだけ停めさせてもらいました」おばさん2号
「車停める所がなくて、ちょっとだけだし、いいかなと思ってね
すぐ退けますね」…へぇ。
留守だったら勝手に停めていいんかい。
私がもう少し血の気が多かったら
飛びかかってところだわ
命拾いしたなおばさん1号
「そうだ、あなた。何か悩みある？」
私
「………は？」
おばさん2号
「そうね
何か困ってる事あるなら、話してみて」私
「…いや、別に。」
おばさん1号
「あなた結婚は？子供はいるの？」
私
「結婚してますけど…子供はまだいらないかなと
強がり」おばさん2号
「あっらー
ちょっと若いのにどこか悪い訳じゃないわよねぇ？」何なのこの人達…。
私、疲れてるんですけど
いろんな意味で。おばさん1号
「私の娘は排卵が出来なくてねぇ…。不妊で悩んでたのよ」
私
「はぁ…。
知らんがな」おばさん1号
「病院にも通ってたんだけど、上手くいかなくてねぇ…本当に悩んでいたの。でもね、それがね…」
おばさん1号
「水子供養を始めたら自然排卵するようになって
泣いて喜んで今は子供二人もいるのよ」私
「えっ？そうなんですか？
」おばさん2号
「あなたの親戚で流産した人いるなら、怪しいわよ〜。子供出来ないの、その水子のせいかもねぇ」
おばさん1号
「私達ね、そういうのの世話人やってるのよ。あなたも水子供養やってみない？」
おばさん2号
「迷惑かけちゃったしね、あなたならね、会費免除して貰えるよう頼んでみるから
どう
」……そういえば。
お母さん、
一人流産してるって言ってたな…
そうか、水子か…
水子供養か…
………はっ。
今、私、飲まれかけてた？
いや。もう完全に飲まれてたわ。
あぶねー私
「すみません、私やることあるんで行きますね
」おばさん1号
「あっ、あらそう？引き留めてごめんなさいね」
おばさん2号
「あなたならいつでも歓迎するから
辛くなったら、ここに連絡してちょうだいね」そう言って、
私に御札のような名刺？を押し付け、
おばさん達は去って行きました
水子供養…
不妊や人の不幸につけ込む宗教かぁ
こんな人達に声掛けられるなんて。
むしろ家に車停まってるなんて
もう…
私の不妊オーラどんだけ？
いやー引き寄せたねー。
帰宅後
カチャカチャ…。カチッ。
検索ワード 不妊 水子供養
…………はっ。
まだ飲まれてる…