手術で私の本心を引き出した先生 | ぱんなのポンコツロード。

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ー10年不妊からポンコツ育児へー
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の為、10年間の不妊でした。
手術、治療を重ねてようやく第一子長女出産。
不妊治療、初めての妊娠出産、育児の記録を綴ります。

右卵巣茎捻転を起こし、
初めての手術を経験もぐもぐ



はっ…と気が付くと
病室のベッドの上にいましたニコニコ



よく見ると



駆け付けてくれた夫グラサンと、
心配そうに見つめる母おばあちゃんがいました
心配掛けてゴメンよ母… 来てくれてありがとう夫…




手術の結果を
夫がざっと説明してくれましたニコニコ

・捻転は無事に解除出来たこと

・細胞壊死はなく、卵巣は全部残せたこと

・中にあった卵はレーザーで全て焼き切ったこと




良かった
卵巣、取らなくて済んだんだ…





家族の泊まり込みは禁止されている為、
夫と母はそのまま帰る事に…キョロキョロ




その日の夜は、

術後の痛みと息苦しさに大悶絶ゲローゲロー
私は一睡も出来ませんでしたゲッソリ





次の日、入院2日目の朝太陽

看護師さんに導尿を外してもらい笑い泣き
もう歩行練習を始めることに滝汗

人間の回復力ってスゴイですおねがいキラキラ







そして入院3日目の朝太陽


執刀してくれた先生が
回診に来ましたキョロキョロ




先生お父さん
「ぱんなさん、気分はどうかな?傷口は痛む?」

もぐもぐ
「まだ結構痛いですアセアセ

先生お父さん
「血が滲んでるからテープ替えとこうか。ところで、ぱんなさん。」

先生お父さん
「…どうして不妊治療やめちゃったの?もう子供は諦めたの?」

もぐもぐ
「えっ…(!?!?!?)」

先生お父さん
「何かあった?」



そうだ。
ここはあの時と同じ病院だ。

私の過去の不妊治療のカルテが
残ってるんだ…

それを先生は読んだんだ…




もぐもぐ
「二年半ほど通いました。でも、やってもやっても排卵出来なくて…」

先生お父さん
「辛かった、か…」



…やばい。泣くな自分。


もぐもぐ
「やってもやらなくても排卵出来ないなら、もう自然に任せようと…」

先生お父さん
「うーん…自然にっていう気持ちは分かるけど、ぱんなさんは難しいと思う」

先生お父さん
「PCOSの人は治療しないと難しいよ」

もぐもぐ
「後は体外受精か手術しかないって言われて…卵巣に穴を開ける手術をするしか…」

先生お父さん
「うん、だから今回ついでにその手術もやっておいたから」

もぐもぐ
「は?」

先生お父さん
「レーザーで卵を焼灼したでしょ。その時に一緒に、穴を開ける手術もやったの」

もぐもぐ
「!!!!」

先生お父さん
「右も左も15ヶ所以上開けておいた。だからこれを機に治療再開してみない?」





右だけじゃなくて、左の卵巣も…?





先生お父さん
「子供、諦めてないんでしょ?」

もぐもぐ
「………」

先生お父さん
「ぱんなさんは医療の力を借りた方がいいと思う」




医療の力…





先生お父さん
「私も不妊治療センターの診察に出てるからさ。診てあげられるよ」

もぐもぐ
「そう…ですか…」

先生お父さん
「まだ時間はあるから、ゆっくり考えてみて。可能性はあるんだからね」









先生が病室から去った後

頭の中が真っ白になっていました





卵巣に穴を開ける手術を、やった…?



排卵できる…

可能性がある…









不妊治療を諦めたあの時もぐもぐ



心の奥底に無理やり閉じ込め、

封印していたはずの気持ち…






「子供が欲しい」






その気持ちが次から次へと

とめどなく溢れ出し






いくつもの大粒の涙となって





ポタポタ、ポタポタと…

流れ落ちていきました