卵胞は育ちましたが、
成熟した卵が一定数以上ある時は
多胎妊娠リスク回避の為に
排卵キャンセルとなります

排卵が出来ない状態は
未だ克服出来ずにいました

診察室にて

先生

「ぱんなさんの場合、もっと薬の量を微調整するといいのかもしれません。」
先生

「自己注射だと少ない量から打つことが出来るので、自己注射にしてみますか

勧められたのはゴナールFという
ペン型の注射でした💉
針が細いし、皮下注射なので
ゴナピュールよりも痛くないっ

でも高額でビックリしました

先生から指定された量を
自分で毎日打っていきます

最初は少しの量から始めて
卵胞の反応具合を見て
注射する量を増やして行きました💉
卵胞は上手く育っているように
見えました

上手く育っていたのです
途中までは…
内診室にて

先生

「これは…ちょっとまずいな」
先生

「ぱんなさん、お腹張ってる

私

「あ、はい。少し張ってます」
先生

「ちょっと、卵巣が大きくなってきてるね…。」
先生

「内診終わります。診察室へお願いします」
診察室にて

先生

「卵巣が大きくなり始めています。今回はこれ以上の刺激は出来ないかな…」
私

「

先生

「排卵誘発剤の副作用で、OHSSになりかけています」
先生

「卵巣過剰刺激症候群といって、排卵誘発剤で卵巣を刺激することによって起こってしまうのです」
先生

「これ以上注射をすると、卵巣が大きく腫れ、腹水が溜まってきます。最悪の場合、命の危険にさらされるとても怖いものです…」
私

「……………」
先生

「リセットさせて、生理を起こしましょう。生理が来ればお腹の張りも楽になるはずです」
卵巣過剰刺激症候群(略称OHSS)
多嚢胞性卵巣をもつ人に
起こりやすい、危険な副作用です

さらに
卵巣が腫れた状態で妊娠すると
OHSSは重症化してしまう為、
このOHSSの兆候があるだけでも
治療を中止させ、
排卵させることは出来ませんでした

この時の私の卵巣は左右とも
4cmちょっとの大きさになっており、
卵胞は大きいもので15mmほど…
その沢山の卵胞達が
ぎゅうぎゅうに、ひしめき合うように
詰まっていました
