●看護師の私が伝えたいこと
いつもブログを訪問してくださり、ありがとうございます。
川浦夕雨（かわうらゆう）です。
看護師の仕事は患者さんだけではなく、ご家族との関わりも重要です。
患者さんが病気になって入院することで、家族に精神的、経済的、社会的負担がかかるからです。
一見雑談のような会話の中からも、家族がどう感じているのか何か援助が必要なのかなど、家族の思いを引き出すことも看護師の役割の一つです。
ある重症患者さんの家族が面会にいらっしゃり、お話する機会がありました。
20数年前に患者さんが外国で大病したエピソード、その大病の結果麻痺が残ったことで杖で歩くことになったこと、最初は杖歩行を嫌がったけれど徐々に受け入れていった話、家族に対する思いなど。
患者さん自身大病をされて大変な思いをしたことが伝わってきました。
その患者さんを支える家族の方も大変だったことが想像できました。
これまで頑張って来られた患者さんの存在がとても愛おしく思えました。
家族に対しても患者さんを支え続けてきたことに尊敬の念が湧いてきました。
看護師の仕事は、患者さんの生死が関わってくるので本当にストレスが高いです。
疲労が溜まって嫌になることも時にはあります。
それでも、患者さんや家族の方から学ばせていただくこともたくさんあり、この仕事に感謝しています。
だから看護師の仕事を辞められないのかもしれません。
人の死を目の当たりにしている看護師の私が皆様に伝えられること。
それは、命あるうちに後悔しない生き方をして欲しいということ。
いつ人は病気になるかわかりません。
いつ死ぬかもわかりません。
いつか変わりたいとか、いつかやりたいことをやるつもりとか思っていても、それができる保証はどこにもありません。
「私のこの人生、精一杯生きてよかった。後悔はない」
そう思って死んでいきたいなと私は思います。
誰にでもいつか死は訪れます。
あなたも精一杯生きたなと思って最期の時を迎えたいと思いませんか？