楽園・約束・太陽・絶唱の4章からなるこの小説
まず絶唱の章について話したい
内容ということではなく、これまでにこんなに小説を読んで共感したことはない!という位共感した箇所があった
土居千晴は湊かなえさん本人とも取れる人物
その土居千晴にとてつもなく共感した
ということは湊さんもそうなのか?それとも小説家としての想像力なのか?
私の胸はとてもざわついた
結構沢山の人が抱く感情なのかもしれないなとも思った
それはP298(教科書かw)
土居千晴は、所属するグループのメンバーはいつも最少三人
三人仲良くてもそのうちの二人は特に仲がいいという構図が出来てしまう
「泰代の親友は静香で、静香の親友は泰代
。わたしは+1でしかないのだ」(抜粋)
めちゃくちゃわかる
それ私もずーーーーっと長い年月思ってた
「親友になりたい人と出会い、仲良くなれても、その人はきっと、別の人を一番の友だちに選ぶに違いない。そう思い続けているうちに、傷つく前にこちらから一歩引いておくという安全策を無意識のうちに取るようになったのだ」(
抜粋)
何?何?これ書いたの私?笑
本当にそう思いたくなる位気持ちが高ぶり速攻でアンダーラインを引いた
私がもっとこの先を続けるならこうだ
「あなたはユカタロスさんと友だちですか?と聞かれたら『友だちというか、○○で一緒でした』とか『まぁ、知ってますね』みたいな答えを出す人が殆どではなかろうか。その中でも『はい』と答えてくれる人は何人かはいるだろう。しかし、『あなたの友だちは誰ですか?』と聞かれて私の名前が出てくる人は一人もいないのではないだろうか」
この小説から抜粋したことからここまでの流れは時折私の頭の中を巡ってきた
別にそんな自分をどうのこうのと語りあげるつもりはさらさらない
ただただ、自分の心のうちを活字で目にしてしまった衝撃が抑えきれなかった
さて、他の章含め絶唱の感想を改めて残せるかどうかはまた私の気分次第w