私はガンです

きっとガンです


医師からは

乳がんの可能性が強い

と言われた


まだ幸いにも


腫瘍が小さくて


生検も出来ない状態


なので


医師からは


はっきり断定した言い方はされてなく


きっとガンだろう


みたいな


曖昧に


言葉を濁らせるくもり





ガンか 


ガンじゃないのか


そのどちらかを


宣告されるのは


天と地の差がある


医師もそれを


分かっていながら


私にガンを宣告したのを
まだ宣告されてはいないが

判断すると


私は限りなく


ガンなんだろうな爆弾





医師が


【非浸潤性だろうから】と言った事

 
場所的に乳頭の近くであること


小さくて


早期に診断された事



これらを総合して調べると





私の病名は


非浸潤性乳管癌


であろう波




漢字で書いたこの病名を見ると


非とはあるが


なんとなく恐ろしくも感じるドクロ






ガンの漢字の


メラメラメラメラ


も恐ろしすぎる





私は看護師であり


普通にガンとは


日常茶飯事に聞く単語であり


ガン患者は


そこら辺に普通にいるし


何年前に


◯◯癌で手術した


とか聞いても人ごとである





しかし


自分がガン患者となり


それからは


ガンという1人に対して


違う感情を抱くようになった


40年前 乳K全摘
20年前 胃K 2/3切除


など


よく目にする病歴に対して


40年前にこの方も


苦しんだんだろうな


つらい思いしたんだろうな


涙を流したんだろうな


家族に支えてもらったんだろうな


と。




経験して初めて分かる気持ち


願わくば


経験はしたくなかったが


患者さんの気持ちには


今まで以上に


寄り添える気がする



私にとっては


残酷過ぎるエピソードだけど


これから接する患者さんにとっては


私の気持ちの入り方が違う



よく言う



いい看護が出来るかもしれません照れ