Bjorkが主演の映画『Dancer in the dark』にインスピレーションを得て書いた曲です。この映画はめちゃめちゃ凹むので1回見たきり。でもう見ないと思う。ただワンシーンだけものすごい好きな場面があって。それがBjorkが『I've seen it all』を歌う列車のシーン。
もともとのメロディーは数年前にこのPVを音を消して何度も見て、あたしがサウンドトラックを書くならどういう曲を書くかというコンセプトのもとで出来たものです。最初書いた時はトロンボーン、テナー、トランペットの3本を使って全く別のイントロが付いていたけど、今回のレコーディングの為にメロディー以外はほとんど書き直しました。テンポがちょっと早くなって、ソロも長くなったのでもう映像とはあわなくなったけど。
明るいけど暗い、ハッピーだけど裏がある、そういう曲です。
CDはいよいよDuplication(複製)の作業に入りました。一緒にスタジオにこもったエンジニアのあさひ君が「子供が手元を離れていく気分です」って言ってたけど本当そんな感じです。やることはやったのであとは完成を待つのみ。ってまだ諸々の細かいことは残ってるんだけどね。
CDカバーの絵は日本にいる大好きなアーティスト星夏樹(Natsuki Hoshi)さんに新作を書き下ろして頂きました。
夏樹さんの絵は不思議なパワーがある。強くて、悲しくて、温かくて、優しい。日本でやっていたバンドで出したCDジャケットの夏樹さんの絵はアメリカに来て5年半、ずっと部屋に飾ってあります。楽しかったこと、つらかったこと、日本に残してきたこと、あたしがアメリカに来たことで迷惑をかけた人達がいること、忘れちゃいけないこと、忘れたくないこと。色々なことを思い出させてくれ、いろいろ考えさせてくれます。だから今回、彼女の絵が加わったことでいっそう思い入れの強い作品になりました。
そしてデザインは日本にいるDentonの後輩(になるのかな)そよかちゃんにお願いしました。時差があるし、やりとりもメールでしか出来なかったのに、細かい所までわがまま聞いてもらって毎日夜遅くまで頑張ってもらいました。
本当にどうもありがとう。
来月にはCD release partyを出来ると思います。今予定をたてている所です。
忙しくなります。