チベットがテーマの日本画【竹内淳子展】星のカケラ
観てきました
友達の日本画家・竹内淳子さんが、京都の“ギャラリー ヒルゲート”で個展を開催中
3月11日に観にいってきました。
竹内淳子さんは、一人で何度もチベットを旅してスケッチをし、チベットをテーマに絵を描いている日本画家さんです。
竹内淳子ホームページ「ある日チベットで」→ こちら
2年ぶりに会う淳子さんは、あいかわらず華奢な身体にエネルギーが満ちていました。
ギャラリーにいっぱいの絵が並び、絵に対する淳子さんの情熱が感じられます。
今回の個展で私が感じたことの1つが、淳子さんの絵に青がとても美しく使われていることです。
「群青(ぐんじょう)」と教えていただきました。
青色が大好きな私が、特に好きになった絵がこちら ↓
今回の個展のメインの200号の大作 「私たちは星のカケラで出来ている」も、美しい群青が使われています ↓
そしてもう1つ、淳子さんは猫を飼っておられ、今回に限らずいつも猫の絵がたくさん展示されます。
その中でも特に、私が「これが大好き!」と言ったのがこちら ↓
「遊」と名付けられた、掛け軸仕立ての絵です。
「鳥獣戯画」に登場する猫を題材に、淳子さんがアレンジした1枚!
テンペラという技法で描かれた絵も、たくさん展示されていました ↓
私が居た2時間ほどの間、ギャラリーには鑑賞される方が絶えることなくお越しになり、淳子さんの絵のファンと交友関係の広さを感じました。
いつまでも、できれば一晩でも淳子さんと話していたいほどでしたが、しゃべりすぎずほどよいところで切り上げるのも大人の女のおつきあい。
最後に一緒に写真を撮って、再会を約束してさよならしました。
ところで、この日淳子さんから1冊の本を紹介されました。
淳子さんの亡き夫・青山恵一氏が執筆されたエッセイをまとめた「人形気分(にんぎょうきぶん)」です。
青山恵一氏は京都で人形専門の骨董店を営んでおられました。
淳子さんを訪ねていった30代の時、2度お目にかかったことがあります。たくさんのお人形が並ぶ中で静かに話してくださり、その頃の私には、すごく大人の男性に思えました。
生前、人形関係の雑誌にエッセイを寄稿されており、それをまとめた本が昨年発行されました。
表紙の絵は竹内淳子さんが描いておられます。
「人形気分(にんぎょうきぶん)」マリアバブリケーションズ 発行(1.800円+税)
※amazon からも購入できます。→ こちら
古い人形や創作人形にまつわる出来事、思いが書き綴られているのですが、読み出すとどんどん引き込まれ、帰りの電車の中で半分、その日の夜に最後まで読んでしまいました。
すごく濃密で心が潤った日でした。
【竹内淳子展】は3月15日(日)まで開催です。
よろしければお訪ねください