実家の両親の寝室に
1枚の大きな写真が飾ってありました。
多分
私が産まれたときからありました。
重厚で荘厳な
大きなお城の写真。
それが
バイエルンにある
ノイシュバンシュタイン城だと知ったのは
いつ頃だっただろう。
いつのまにか
行ってみたいなぁと思うようになっていました
今回のドイツ旅行で
唯一
固い意思をもって行くと決めていたのはここです。
ところがところが。
飛行機を予約したときにはもう、
お城の入場券は売り切れ。
まぁ、
お城には
入らなくてもいいかと思っていました。
子供の頃毎晩見ていたあの写真と
同じ写真が撮れたら
それでいいと思っていました。
が。
一週間前から雨予報
毎日のお祈り虚しく
ミュンヘンまで来てしまいました
お城に行く予定日、
周辺のフュッセンは雨予報。
当日の降水確率100％
更に、
最高気温は15度。
今までより6度ほど寒い。
お城は現地で当日券が買えるけど、
いつも2時間半とか並ぶらしい。
夏服しかないし、
寒い雨の中強行突破して
もし風邪でも引いたら
後半の旅行が台無しになっちゃう
電車とバスを乗り継いで
行くのに3時間以上かかるし、
そこまで
リスクと面倒を取る意味があるのだろうか。
………
行くの止めようかな
本気で迷いました。
でも。
18日間の旅行の中で
ここだけはと決めていた唯一の場所。
雨だろうが寒かろうが行かないと
肚を括りました。
この旅行、
ベルリンから今まで、
雨雲は私に着いてきてるのかなと思うぐらい
悪天候続き
旅行って普通晴れるもんじゃないんか
勝手に思い込んでたけど
私はどうやら雨女らしい
そんな私に弟が言います。
「大丈夫
俺は晴れ男やから、
明日は絶対晴らしてやる
」
」降水確率100％なのに
そんなもんあるかと思ったけど、
行くと決めたからには
それにすがるしかないよね
前日の夜
薄着の弟にジャケットを買ってやり、
（私は持ってきたブランケットを巻き付ける作戦）
自分には大きめの傘を買って、
てるてる坊主を作って、
就寝
