たくさん楽しくて幸せな思い出をくれて、うちのカノが今日亡くなりました。
実はここ2～3日、急に具合が悪くなったと思ったら肝臓も腎臓も機能を辞めてしまってました。
いつ逝ってもおかしくないと獣医さんに言われてから、ずいぶん頑張ったんですけど。
仕事が終わって急いで家に帰り、
撫でてやると、
ゴロゴロいう。
もう、そんな余裕ないはずなのに。
元々とても気だての良い子で
ウチの営業部長。
お客が来ると愛想を振りまく、人間大好きな猫だった。
むしろ自分も人間の仲間と思っていて、よく椅子に座っておしゃべりに参加してた。
玄関までお迎えに出るかの。
部屋の中、行く所まとわり付くようについて回ったかの。
チーズを頂戴ちょうだいしたかの。
さらに尻尾つかまれて、イヤ～な顔しながらも、我慢してたかの。
名前呼んだだけでゴロゴロいいながら駆け寄ってくるかの。
優しくて、怒らなくて、食い意地だけは張ってて、甘えん坊で、気立てが驚くほど良くて。
鳥肉と、チーズとヨーグルトとほうれん草が好きなかの。
ご飯を食べられなくなって、水も飲めなくなって、
水分の点滴をして少し楽にしてもらうだけしか
もう何もしてあげられなくなった。
でも、横たわるかのに話かけると
頷いたりする。
「ママちゃんがあんまり泣くと心配？」
コクン。
痙攣の一つなのなもしれないけど、
いろいろ話した時の頷く仕草のタイミングがあまりに良い。
最後に一杯話した。
もう目も見えてないのに、力を振り絞って、撫ぜてるあたしのほうに擦り寄ろうとする。
陽だまりで
うーん
と、伸びをするように何回か痙攣をし、
「撫ぜて、もうすぐさよならだから」って言うように声の出ない口で一生懸命鳴いて甘える。
ずっと頭を撫でてあげていると気持ち良さそうに目を細める。
呼吸のたびに静かに上下していたお腹が動かなくなる。
もう呼吸も辞めてしまった、
「もう頑張らなくていいよ。かの。」と名前を呼びかけていると
小さく上下していた心臓の動きが段々もっと小さな動きにかわっていった。
かの、かの、かの。
最後の微かな心臓の動きで、
もう横たわった体が動くことは全くなくなった。
いっぱい泣いたけど
心配はいらないよ。
ちゃんと見送らせてくれたから。
手の中で息をひきとり、
本当に寝ているだけのような穏やかな
死顔だもん。
いつもご機嫌でゴロゴロいってたかのが最後までゴロゴロいって、ご機嫌で逝ったんだもんね。
幸せで楽しかったかのの思い出、ずーっと忘れないで一緒だね。
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