懐かしい感じ駅を降りたらこんなに見事な夕日。秋の雲が紅葉色のさざ波みたい。 真っ赤だな、真っ赤だな。蔦の葉っぱも真っ赤だな紅葉の葉っぱも真っ赤だな。沈む夕日に照らされて真っ赤な頬っぺたの君と僕。なんてつい歌ってしまったわ、もちろん小声でね。一緒に歩く隣の人の顔まで赤く照らされる夕日なんて珍しいのに、なんか懐かしい。自転車に母と妹と3人で乗って坂道を押して歩いた思い出。あれはいくつの時だったろう。恐らく今の私はその時の母より年上だろう。早くお家に帰ってさらのご飯を作ってやろう。