連日満員御礼でした。
ご来場頂いたお客様に深謝致します。
本当に有難うございました。


昨年の静岡県内、東京近郊、四国地方、今年の近畿地方公演を経ての本多劇場だったが、公演回数を重ねての東京公演は、初演とは違っていた事を実感した。
何しろ初演は演出家のベリャコーヴィッチが相手役の国王役だったけれど、稽古中はずっと代役で舞台稽古でやっと俳優になって下さったから、本番になって初めてこういう芝居をされるのね…と分かった始末。でもロシア語だからアドリブが出来ないし、舞台上でダメ出しされるし、とにかく勘でベリャさんについていくのが精一杯だった。
動きは多いし、独特の立ち方、語り方等々、ベリャコーヴィッチワールドは難しかった。
振り返ってみると…ね。
一つの役を演じる事は、簡単ではない。
腹に落ちる迄、時間がかかるものだな~。
特にベリャさんの演出は。
今回、沢山の方々にご覧頂いた中、桐朋の演劇科の先生に「早野君がガートルードを演る年になったとは…オフィーリアかと思っていたよ
驚いたねえ。成長したね」と言われて、嬉しかった。学生時代は怒られてばかりだったから…。
俳優を続けてきて良かった。
このガートルード役をもっと掘り下げたい。
もっと発見出来る筈。
あと90ステージ、デンマーク、エルシノア城の王妃として生きたいと、思う。