私は以前、脳腫瘍の病棟で看護師として勤務していました。




こちらの病棟では本当に本当に、




貴重な人生の勉強をさせていただきました。




今の私があるのも、貴重な経験をさせていただいたおかげです。





所持品を整理していたら、




大切に大切にとってあったお手紙が目にとまりました。




患者様が退院された後に頂いたお手紙です。




いまは、私の心の中に患者様は生きつづけています。




看護師としての人生を振り返ることができます。




絶対に忘れてはいけないことです。




その患者様の声を発信します。







お世話になった方々へ



 入院中は、大変にお世話になりました。自分自身、突然訳もわからずままに


入院生活となってしまい、心の中では実は不安だらけだったのですが、


みなさんの笑顔で、随分と安心して過ごすことができました。

 

 ずっとベットの上で感じていたのですが、仕事の内容も多岐に渡り、


時間的にもとても大変なのに、いつも我々に対しては笑顔で接してくれたことには、


本当にありがたいと思っていました。


 生身の人間に対する仕事なので、ストレスもたまり、


時にはムッとすることや叫びたくなることも多々あると思いますが


(実際叫び声はよく聞こえていました・・・)、


どんな時でもみなさんはとてもやさしく、


美人でかわいらしく力持ちで、


我々のためにいつも一生懸命仕事をしてくれていることがよくわかりました。


お陰様で快適?に入院生活を送ることができたことに感謝しています。


 みなさんを見ていると、人を相手にする仕事というのはとても大変で、


知識や技術はもちろん大切ですが、やはり心が伴って初めて成り立つもの


なのだなあと感じさせてもらいました。


 病院の中ではいろいろな人が働いていましたが、


清掃をしてくださっていた方々も、朝のあいさつや


ちょっとした一言も自分達にとってはうれしく思えましたし、


また、○○へ付き添ってくれた方々には、


何気ない会話でも随分とリラックスさせてもらいました。


本当にみなさんには感謝しています。


 自分自身はこれからどうなっていくかはわかりませんが、


みなさんからいただいたやさしさを思い出しながら、まずは、


今を有意義に過ごすことを考えていきていきたいと思っています。



 みなさんも、自分自身の健康には気をつけて、


オフの時には飲み過ぎに、歌いすぎには注意し、


これからも頑張ってお仕事に励んでくださいませ。


                         ありがとうございました。

                          ○○○○○にいた  ○○ です


PS.

 たいしたお礼はできませんが、お仕事の合間にでもつまんでください。

(○○先生にもひとつくらいはあげてください。甘い物はどうかわかりませんが) では。





もう一度、患者様に会いたい。



ずっと私の心の中で生きています。



こちらこそ、ありがとうございました。