子供たちに
「自由に思うがままに描きなさい~✴」
という人がいますが、
これが美術嫌いを生む温床だと思います。
もちろん、ああ描け、こう描け!と型にはめ込みすぎるのはよくないです。
でも、ただ、自由に描きなさいって、ただの怠慢だと思います。
もともと、絵を描くのが好きな子は何にも言われなくても描けますが、
絵を描くって行為がピンとこない子供も多いんですよね。
それは、個性だからいいんですよ。
でも、美術嫌いにすることないですよね。
小学校へ美術のボランティアにいってると、子供たちの気持ちが少し分かってきます。
かわいい猫ちゃんを描きたいのに、歪んだヒトデみたいな絵になってしまったら、そりゃ、「もう、やだ!」と思いますよね。
肌色を作ろうとしても、何色と何色をどれくらい混ぜればそうなる、という知識がなければなかなか難しい。
絵具というのはたくさんの色を混ぜれば混ぜるほど、黒く濁るという性質があるので、試行錯誤すればするほど、肌色からは遠ざかる。
自分の頭のなかに凄いイメージがあるのに、それと全く違うものができあがっちゃったら、ガッカリしてしまいますよね。
絵や美術が嫌いになりますよ。
大人はそれを見て
「おお!アートだ!」
とかって言うかもしれないけど、自分の思い通りに自由に描きたくても、掛けない子供たちの気持ちも考えてあげてほしい。
その前に、「ものを見る」ということがどういうことなのか?を教えてあげないと。
人間って、大人でも見てるようで、全然見てませんから。
“見る”という行為は物凄く難しいんですよ、本当は。
それを、「しっかり観察しなさい!」って、それだけですか?
そもそも、何をどう観察して、どう絵に落とし込むんですか?
分かるように
理解できるように教えてあげて!
と言いたい。
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