『銀二貫』仇討ち買い上げ銀二貫、大阪商人の心がけ『髙田郁』
最近、読み返して当時より面白く感じた作品をご紹介
大坂天満の寒天問屋、井川屋の主・和助は、仇討ちで父を亡くした鶴之輔を銀二貫で救う。大火で消失した天満宮再建のために、工面した大金だった。引きとられた少年は松吉と改め、商人としての厳しい躾と生活に耐えていく。番頭善次郎、丁稚梅吉、評判の料理人嘉平とその愛娘真帆ら人情厚い人々に支えられ、松吉は新たな寒天作りを志すが、その矢先またもや大火が大坂の町を焼き払い、真帆は顔半面に火傷を負い姿を消す…。(Amazonより)
大ヒットシリーズ『みおつくし料理帳』の髙田郁先生の『銀二貫』
大坂天満の寒天問屋、井川屋の主・和助は、仇討ちで父を亡くした鶴之輔を銀二貫で救う。大火で消失した天満宮再建のために、工面した大金だった。引きとられた少年は松吉と改め、商人としての厳しい躾と生活に耐えていく。番頭善次郎、丁稚梅吉、評判の料理人嘉平とその愛娘真帆ら人情厚い人々に支えられ、松吉は新たな寒天作りを志すが、その矢先またもや大火が大坂の町を焼き払い、真帆は顔半面に火傷を負い姿を消す…。(Amazonより)
2014年に林遣都さん主演でドラマ化もされましたな
最初、2009年当時は母に勧められて読んだのですが、あまり面白さが分からずに途中で挫折
それから10年、みおつくし料理帳のドラマ化を機にみおつくし料理帳原作10巻を一気に読んで、ふとこの作品を思い出し読み返したら、ページをめくる手がとまらない
侍の子としての身分を捨て丁稚となった松吉、飄々とした寒天屋の店主和助、とある理由から松吉にあたる番頭善次郎、松吉が恋心を抱く真帆
大阪の町を襲う大火の連続に苦しめられながらもたくましく生きる大阪商人の心がけ
それぞれの思いと真っ正直に商いをしようとする人々
そして、最後の最後に交わされる和助と善次郎の会話
その遣り取りに涙が止まらなくなった
時代物が苦手であったのですが、一気に虜になりました
今は新しいシリーズの最新刊を待ちわびるまでに髙田郁作品の虜です
歳を経たからこそ楽しめるようになった作品を読み返せて幸せでした