今、校則の見直しがされている。昔、決められた通り、上の指令で沢山の生徒たちを指導してきた。勿論、自分でも納得して取り締まっていたわけでは無い。誰もやりたくない。鬼の役目だからね。あだ名も付けられ、いい事ない毎日。そんな中、部活だけが唯一の楽しみだったけど、子育て中、部活をやる生徒の数減少。そりゃあ、バイトしていた方がお金も彼氏も出来て、いいこと尽くめ。体育館中に響く声でバレーしたってちっとも良い事なんてない。
長かったなぁ、約半世紀バレーボールと体育館。きっと体育館でパタリと…。それは絶対嫌だ。
校則の見直し。まるで警察みたいに取り締まっていた。私が通ると隠れた生徒もいたな。担任になって机に突っ伏して泣いていた生徒もいた。でも、生徒達には時間はかけた。それは、今でも言い切れる。分かるまで、時間をかけ、それでもそっぽ向かれたら時間切れ。私の前には毎年毎年違う生徒が来る。縁と心が繋がらなかったらそれで終わり。現場から去って約15年。
しかし、卒業してから十数年経つと、いきなり連絡してくるんだよね。あの時、応えてくれよー。今は生活場面が変わってるんだよー。でも、嬉しいね。あの時の時間が無駄ではなかったんだね。
ふと、校則見直しで、色々な事が思い出された。