地球にちりばめられて 多和田葉子さんの「地球にちりばめられて」を読みました。 海外滞在中に自国が消滅したらしいと言われた女性。 外国を転々としながら、自我流の言葉を生み出す。 国が無くなっても自分は自分・・・なのだろうけれど、自分を証明してくれるものが無くなり、言葉を共にする者にも出会えず、食べ物も生活環境も全てが生まれ育った環境と違う。 人と人を知的に結びつけるのは やはり言葉の手助けが大きい。 「日本沈没」でも思いを馳せたアイデンティティー。