西 加奈子さんの「i」を読みました。
テヘランで生まれてカイロと大阪で育ったという西加奈子さんならではの作品だと思いました。
昨日も今日も 世界のどこかで戦争や事件や事故があり、私は日本にいながら そこから選ばれニュースで流れるものだけを知り得ます。
ショックを受けたり悲しくなったり祈ったりしますが、それは日本という安全地帯からであり、そう思う気持ちに引け目を感じたりもしました。
自分に該当しないニュースは全てそうだと言ってもいい位。
そんな気持ちに同調してくれる主人公の「アイ」がどんな結論を出すのか とても興味深かったです。
自分が存在する意味、理由、価値。