芦沢央さんの「獏の耳たぶ」を読みました。
緊急帝王切開で子供を産んだ直後に妊婦仲間から「残念だったね(普通分娩でなくて)」と声を掛けられた事がショックで、同日に生まれたその人の子供と自分の子供をすり替えてしまう。
バレない筈が無い、とビクビクしながらも退院し、一か月検診があり、4歳まで時は進む。
4歳迄。
子供が4歳になった時 あるキッカケで 産院から連絡が入る。
”そんな理由で自分の子供をすり替えるか”という思考は置いておいて、4歳まで育てた子供を交換する事が出来るのか、という問題。
物語の中で弁護士は「こういう事例ではほとんどの親が交換に踏み切っている」と言っているんです。
どちらにせよ苦しみの残る痛ましい内容です。