レンタルで「とらわれて夏」を観ました。
綺麗な指してた~んだね~ 知らなかったよ~♪
あ、これは「何も言えなくて 夏」でした(・∀・)
アメリカの田舎町で13歳の息子と二人暮らす女性(ケイト・ウインスレット)。
夫と別れてから”愛を失った事”に失望し、鬱になっている母を13歳という多感な年齢ながら健気に支える息子が良い子で切ない。
月に一度の買い出しを親子二人で行っていたところに、脱獄犯の男性に声を掛けられ、匿う羽目になってしまった。
初めは怯えながらの生活だったが、男性が作る料理がとても美味しかったり、家や車の修理をしてくれたりする内にだんだんと心が解けてゆく。
特に母親は男性の”支えてくれる腕”が何よりも心地よかった。
鬱にまでなってしまった女性の前に現れた そういう男性は、もう彼女の世界に現れた唯一の救世主に思えるのも頷けます。
しかし、如何に”良い子”と言えど、思春期の息子にとって その男性は”恐怖を生み出す存在”でもあった。
目の前で”女の顔”をする母。
アメリカでは、そういう事も ままあるのかも知れませんが、少年にとっては 母の世界に愛が注がれ、一面にその男性の存在感が広がってゆくのを目の当たりにする訳です。
その中に自分はいるのだろうか、という不安が生じる。
マザコンというのではなく、13歳という 精神的には自分を確立出来る年齢でも、生活を独立させる事は出来ないという”生活の不安”から来るものです。
男性の事が嫌いな訳では無い。
むしろ、気が合うと思っている。
ただ、不安なのである。
その不安が生んだ結末とは。