「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教えという、岸見一郎さん、古賀史健さんの共著を読みました。
青年と哲人の対話形式で書かれる、哲学の本。
青年の血気盛んな様子に躊躇う気持ちになったり、当然とも思える疑問に味方したくもなったりと、上手く感情移入しながら読み進められます。
原因論と目的論の受け入れが難しい。
どちらにも理解出来る部分があります。
仮に、嫌いな人がいるとして、
原因論は、その人の嫌な面を見たから 嫌いになる。
目的論は、その人を嫌いになりたい(好きになりたくない)から、嫌な面を見つける。
アドラーの考えは目的論で、それ以外(トラウマに関しての記述は興味深く、納得出来ました!)の事での目的論は分かるのですが、この「嫌いな人」に関しては、すんなりと受け入れ辛いです。
ただ、受け入れられないだけで こういう考え方もあるのだなと理解は出来ました。
いつか自分でも そう感じる時が来るのかも知れないし、来ないかも知れない。