有川 浩さんの『ヒア カムズ ザ サン』を読みました。
編集者の古川真也は 手に触れた物に残る記憶が見えるという特集能力がある。
脚本家として名声を得たハル、同僚のカオルの父が20年振りに帰国するという。
だが 真也が見えた真実とは―――。
あらすじは同じですが、内容が違う 2つのパターンの物語が収録されています。
私は二つ目の物語にぐっと来ました。
お気に入りの箇所があるので抜粋します。
「君は僕にとって太陽みたいなものなんだ。」
自分の向かうべき方向を見失っても、太陽が昇れば邦楽が分かる。自分がどこに立っているか分かる。正しい道を見出せる。
君は僕の太陽、だなんて使い古された台詞に聞こえますが、そのあとの説明が素敵でした