邦名タイトルはノーカントリー です。
(↑公式HPにリンクあり)


コーエン兄弟の最新作。コーマック・マッカーシーの同名小説の映画化作品です。

主人公モスが、偶然にも見つけ、手にしてしまった大金の為に、殺し屋や麻薬販売組織に追われる身となってしまうアクション&サスペンス作品(と、私は感じました)。



映画の中で心に残った事。

「人は失ったものを補うがためにそれを追いかけ、また失ってしまう」

と、いうような内容の文章が出てくるの。

・・・確かに!!( ̄□ ̄;)!!

馬券やられると、トントンにしたいからもっとつぎ込んじゃうもん!!

でもそういう時って外してしまうんだよねぇ~~っっあせる



あ。違う?





追いかけるって、主導権を握っているようで、結構リスクを伴う事だと思う。

追いかけるという行動に出るという事は、何かから出発するという事。


全てを脱ぎ捨てても、手に入れたいものがあって、その1歩を踏み出す。



私は今までに、大きいと自分で思う選択を2度しました。



16歳、東京に単身上京を決めた時。


24歳、歌手をやめようと決めた時。


追いかける決断をした時と、もう追われるのをやめた時。



そのどちらの時も、その先に希望を見たし、今立っている場所にある安心とぬくもりも感じました。


追いかけるという思いが頭に浮かぶと同時に、失うものへの執着や未練に強烈に郷愁を感じます。


どうしても手に入れたくて進むくせに、見えている未来予想図が摩天楼なんじゃないかという不安。

”ONE WAY”の切符しか買えない情況に、言い知れぬ恐怖だって味わってきた。


これからの人生で何度こんな思いに遭遇するのかな。

その時に私が納得のいく選択をして留まるのか、追いかけるのか。

その時の為に、出来るだけ成長していたいと思います。



この映画を見てそんな事を考え込んでしまいました。





でも。

どうしても・・・

トミー・リー・ジョーンズが出てくると、BOSSのCMの「萌え萌えジャンケン」でポっとなっているのを想像してしまってダメね・・・。

あのCMはインパクト強烈です。