だいぶだいぶお久しぶりです。

まさかこんなタイミングでこのブログを書く事になろうとはね。当時はもう書く事はないまま過ぎるんだろうなと思っていたから、こうやって続きが書けるのは確かに嬉しい。

 

 

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4連休3日目の今日、戦ステ#4 上杉謙信編の感想を書こうと思い、とうに届いていたけど開けていなかったDVDを開けてようやく視聴。もう一年半前になるんだね。

 

 

観劇は2019年2月23日(土) 13時公演の情熱ルート、そして同日18時公演の幸福ルート。於サンシャイン劇場。本編のカーテンコール挨拶を見たところ、同日の公演が収録されているようだ。健さんの「三成くん」発言が出てきてたのでその時点でそうかなとは思ってたw たぶん幸福も同日かな?

昼公演は最後列、夜公演はたぶん5列目くらい、比較的前の方で観れた。最後尾の席がめちゃくちゃ狭かったな…()

 

まず、このサンシャイン劇場で戦ステをやると聞いた時、それだけで期待感があった。なぜならこの劇場は小林賢太郎演劇作品 KKP『LENS』が上演されたところだし(当然生では観ていない)、イケ戦つながりの加藤和樹さん主演『罠』をここで観た時の印象がとても良かったからだ。開けていて窮屈感がなく全体が見やすい構造になっているし、幕が昔ながらの左右開きなのも高級感がある。ただものすごく迷うけども、、、

良い舞台を観た劇場もつられて良い印象になるというのはまぁ単純ではあるけど、多少の敷居がある劇場であることは違いない。出世したなぁ~さすが上杉謙信編、と思った。

 

 

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ここから感想に入っていきましょうかね。

ひとつだけ言うと、実際の謙信本編は配信当時にやってそのままなので、大まかな流れは覚えてるけど結構記憶から抜け落ちている状態で書きます。なので本当に戦ステを観た感想になると思います。

 

敬語だったりそうじゃなかったりするのは特に意味はない。

あとは、いつも通り偉そうに書いてるので不快になったら即閉じてくださ~いww

 

 

まずは全体の印象。

DVD本編(情熱ルート)は130分で、結構なボリューム。今回も信長編と同じく本編に沿っているので、詰め込みすぎてる感があって全体的に急ぎ足だった。

惜しいけど、そこは難しいよね。。本当は皆さんの演技をもっとじっくり堪能したいよ。だからオープニングは30秒くらいでいいです←

でも本当に、この問題解決されてほしいな…これから同じようにやっていくなら、毎回同じ思いするのはちょっとね。今後に期待します。

 

あと、一番変わってたのはBGM。今までのように戦ステ用のものももちろん使っていたけど、ゲームのBGMがほとんどだった。おそらく、この公演めっちゃお金かけてる。

 

 

どれから書こうか迷ったけど、順当に謙信様のことから書いていきましょう。

まず第一にこれが言いたい!!ってのがあるんだけど、それは後にします。笑

 

謙信様は初演の幸村編の時からずっとたつくんがやってくれていますね。#2元就編では謙信自体がいなかったのでその時は出ていないけど、それ以外は全部出てくれている貴重な初期メンバー。

思えば、謙信・佐助の主従ふたりとも初期から変わらずやってくれるというのはとても胸熱だね。ここまできたら最後までずっと続けてもらわなきゃ。

まぁそんなこともあって、戦ステの上杉謙信といえば橘龍丸、というのは観たことある人なら誰でも印象に残る。それくらい彼の存在感は大きな割合を占める。戦ステにとって必要不可欠な人の一人であり、彼以外の上杉謙信は考えられないといってもいい。

 

私は個人的に彼に対する評価が高い。ので、戦ステ謙信編の感想と銘打っているけど、せっかくだから彼の良さをここで伝えられたらいいと思う。

 

まず誰もが彼の魅力として挙げるのはその殺陣だ。彼は幼少の頃から舞台に立って刀を握っていたこともあって、殺陣の速さやキレ、滑らかさはなかなか真似できるレベルではない。まさに「軍神」上杉謙信を体現できるレベル。観る側の理想、つまりハードルが高い分、彼がぴったりハマったのも事実だ。

彼の殺陣はわりと毎公演見所として挙げられていたと思うけど、今回は幸福ルートでは顕如との一騎打ち、情熱ルートでは修羅の殺陣と、それぞれ違ったものが用意されている。どちらもたつくんの体力を全部使わせるくらいの激しさマックスのものだ。

今回、顕如をやってくれたのは高橋駿一くん。彼のアクションは今までの戦ステの中で一番だ。並の運動神経ではないことが見ているとわかる。彼は唯一たつくんの殺陣に対等に張り合える人だ。殺陣の速さもさる事ながら、動きの抑揚や流れは今まで見たものの中で一番美しかったし、その反面で実際に戦っているかのごとく挑んでいる気迫を感じさせられた。あれは何度でも見れる。

修羅の殺陣は、本編をやった人なら誰しもが期待したシーンだろう。1対大勢という構図、軍神を軍神たらしめる気迫あふれるシーンだ。アプリでは絶対目にすることのできない実際の殺陣をこうしてたつくんが体現してくれたことはイケ戦ファンとしてはとても嬉しい。容赦ない大勢からの斬りかかりの中で、最後の方は複数から斬られてボロボロになりながらも最後まで斬り通す姿はまさに圧巻。本当に、本当に、よく務め上げてくれました…。

こういう、本編にある「見てみたい理想のシーン」を実現してくれるのは、イケ戦ファンにとっての戦ステの意義かなぁと思う。

 

私が個人的に彼を評価したいのは、キャラクターへの愛情だ。彼は初演の時から謙信に対して愛情を持ち、ファンの目線に立って演じてくれていた。おそらく原作側と一番親交を持っているのは彼だと思う。彼のニコ生にもしょーろーさんやばねけん、ナオピーを呼んで度々イケ戦の話を盛り上げてくれた。寄せるのが難しいキャラに一番寄せてくれたのも彼だ。本来のアニメ好きなところや声優さんに対する憧れ、そういうものが重なって後押ししたのかもしれない。

ともかく、彼は男性でありながらも、観る側に寄り添おうとしてくれた。原作ファンとして彼の気持ちは高く評価したいし応援したいし、その気持ちでずっと謙信役を守り抜いて欲しい。

 

冒頭でも言ったように、本編の記憶がかなり曖昧な私には、謙信を実際に演じるのは難しいだろうなぁくらいのボヤけた感覚しかない。だから、実際に演じたらどんな感じになるのか想像するのが難しかった。事実、演じるのが難しいキャラクターだと思う。

実際にたつくんの演技を見てみた感想は、ただ「なるほど、そういう感じになるのかぁ」といったぼんやりしたものだった。本来のキャラクターがちょっと変わってるというか掴みにくいだけあって、これはドンピシャとかこれは違う、とはっきりした感想がもちにくかった。でもそれは何か違うとかそういうことではなく、たつくんが演じてくれた謙信を私は素直に受け入れたということです。

改めてDVDで観て、彼は役者としても深みのある人なんだなと思った。わりと一辺倒になりがちなキャラだと思うけど、たつくんはそれをとても振り幅広く演じてくれたと思う。感情豊かで、表現力も豊かで、一人の人として貫いてくれた。難しい役どころを、彼なりにとても悩んでちゃんと作り上げてくれたと思う。ひとつだけ残念だったのは、声がこもって聞こえづらかったこと…。いい演技してくれただけにとても残念だった。

たつくんは演じることが根本的に好きだと思うので、今後何か演劇的演目に出ることがあれば見てみたいなと思う。

 

あと、オープニングのラスト。実際観た時ヒュッと息をのむくらい美しくて色気が漂っていました。

DVDでは全身が映ってないのが残念。。あれ全身で見るから綺麗なのに。。。

謙信編に限らず、彼は舞台上での立ち振る舞いが綺麗。目を惹く。さすがですね。

 

たつくんに関してはこれくらいにしておきましょう。

 

 

私がこの謙信編で一番好きだったポイントは、なんと謙信関係ではありません。笑

信玄様と舞ちゃんがやってた、拳を合わせるあのサインです。あれは、このストーリーにものすごく良い味を足したと思います。ふたりともグッジョブ。

 

横さんの信玄様は、謙信編でとてもいい雰囲気を出してくれた。横さんのお父さん感というか包容力というか、そういうのがお芝居の中でも関係性とストーリーを引き立ててくれていた。

原作では、武将同士や姫と武将の関係性が結構重要で、謙信編といえば佐助と信玄様になる。今回はふたりとも良い形で謙信と関わってくれていたので、もやっとせず観れたのはありがたいw

 

原作での信玄様の魅力は、全体を見て敏感に気付くことができること、影で支えることができる気遣い、そして春日山メンツ全体にとってお父さん的な、安心感を与える役割になっているところ。あとは謙信と良い均衡を保っているところだ。信長が絶対君主として君臨する織田軍とは違って、春日山は上杉・武田の二人がツートップとしてバランスを取っている。このふたりの、絶妙に互いを支え合っているバランスが良いのだ。

それが今回の戦ステで、信玄様が舞ちゃんを励まし、二人が一緒に謙信を助けるという構図が描かれていたことによって、原作の良さがちゃんと反映されていた。この構図に味を持たせたのがふたりのサインだ。謙信がそれに気付いていないというところがミソ。

こんなちょっとした仕草で、芝居が何倍も豊かになる。本当に二人グッジョブ。何度でも言いたい。

 

ただ、横さんはもうちょっと全体的に声張りましょう。笑

 

 

かおるりんの舞ちゃん。戦ステのメインは忘れがちだけど恋愛です。笑 恋愛面でヒーローがかっこよく見えるにはヒロインが重要です。かおるりんは、恋をする舞ちゃんとしていい距離感で攻めてくれています。同じ姫の立場として彼女は原作通りによく表現してくれているし、お芝居を見る側としても何も引っかかりなく気持ちよく見れます。自然すぎて見逃しちゃうけど、声を張らなくても声がよく通ったり、遠目でも表情が分かるのは技術があるからです。恋愛面で武将に積極的に攻めているのは彼を助けるためです。彼女の良さは今まで語ってきたとおりなので同じことは繰り返さないけど、彼女のおかげで武将たちが引き立っていることを彼らは忘れてはならないよ。

光秀編には出られないのは残念だけど、今まで頑張ってくれたのはファンの中に残ってるし、また出会えるなら出会いたい。

あ、出陣するときの装いがとても可愛かったです。

 

 

そして剣舞衆のみなさん。もう、このツイートに書いてあるとおりです。笑

彼らが殺陣のみならず芝居の面でも戦ステを引き立ててくれているのは言うまでもありません。メンバーは変わることもありますが、引き続きよろしくお願いします。

 

 

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ここからは、ちょっとご不満モードに入るので読める人だけ読んでね。w

個人の感想なので書きたいこと書きます。同じように思う人が居るのかは分からないけど、そう思いながら観てるファンもいるんだと届くといいな。

 

 

まず、原作ファンとしてどうしても言いたい…。皆が同じ気持ちかわからないけど、私は言いたいので書く。

 

今回、信玄様の台詞で秀吉さんに対して「信長の左腕」とはっきり言っている場面があった。

今までもどこかで、光秀が信長の右腕、という感じで描かれたりしたことがあったけど、これはどういう経緯でそうなったんだろう。事情や経緯なんか知る由もないけど、これはちょっと解せない。逆だよ。秀吉さんが右腕、光秀が左腕だよ。だから織田軍が成り立つんじゃん。

それまではなんとなく光秀が右腕かのように活躍多めに描かれて、まぁ舞台映えするし仕方ないかと思って黙認していたけど、こんなにもはっきりと言われると原作を否定された気持ちになる。もちろん光秀は好きだから活躍多いのは嬉しいけど、設定まで覆されたらそれは話が違う。

 

私が思う織田軍の関係性として、信長はもちろん絶対君主。織田軍のトップとして先端を進み導いていく存在。それでいて機微を察する洞察力も備え、静かに助け船を出すこともできる。いわば謙信と信玄を両方合わせたようなもの。不動の大黒柱。体で言えば頭であり胴。

秀吉さんは一番家臣で信長の右腕。この右腕はいつでも胴体の利き腕として素早く柔軟に動くことができ、胴体に代わってそれを示すものとして公に映る。だから皆から信頼され、大勢を動かし統率する影響力がある。

光秀さんは信長の左腕。右腕の動く影で、何も動いていないように見えて不足を補いバランスを取る。右腕が必要とすればすぐ動く。右腕が光なら左腕は影、表と裏。

政宗はいわば腰。表立っては先陣を切る脚のようだけど、実は全体のバランスを取っている。冷静に全体を見る目があり、チームの誰かに異変が起きた時にさっと気付き、さりげなく言葉や行動で助け船を出し、時には飯をこしらえ全体に栄養を行き渡らせる。

家康と三成くんは脚。家康が右、三成くんが左かな。未来を担う若手として一番活発に動く。多少踏み外すことはあれど、上のカバーによって歩き方を覚えていく。

 

まあ要するに、こういった武将たちの関係性の土台があるからこそ、ストーリーや台詞に立体感が出るのです。土台なくしては、見栄えは良くても崩れやすい。

これは今回ここまでくどくどと文句を言ったけど、私が戦ステに対してずっと思っていたことだ。

本編の縛りもあるし原作側からの要求もあるだろうけど、土台さえ押さえればもっと原作の良さを戦ステに活かせるのではないかと思わずにいられない…。

 

まぁでもおそらくこれは、私が今まで観て好きになった舞台に影響されているんだよね。。。

妙に拘りすぎなのは分かっていますよ。

 

 

もう一つ。これは上の話にも少しつながるところがあるけど、武将たち、舞ちゃんとの距離がありすぎる!!!!おこだよ←

座長を務めてきた人たちは比較的頑張ってくれていると思うけど、それでも、照れて舞ちゃんと距離を詰められてないのをとてもとても感じてしまう…。頭をぽんってやるちょっとした仕草も距離があるし、そこで一気に現実に引き戻されて興ざめしてしまう。ほんっとーーーーーーにもったいないので男たち頑張ってください。ほんと舞ちゃんを見習ってよ。。。

恋愛モノで攻めていけるかどうかでその人の器量が出るんだなと戦ステを見てて学びました。ぜひ乗り越えてください。取り急ぎ光秀編の全ちゃん頑張ってね←

 

 

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結構時間かかった…。寄り道たくさんしたけどそろそろ日付変わりそう。

ひと通りこんな感じかな。他にもあると思うけど、追加したいと思ったら追加する。

 

総括としては、上杉謙信がたつくんで良かったし、両ルート観に行けて良かったです。

いろいろ書いてるけど、戦ステを応援していることには変わりありません。

より洗練されていくことへの願いです。

 

来月、はじまりの物語のDVDが(おそらく)届く予定なので、届いたら8月中に感想書きます。

ここまで読んでくださってありがとうございました。