美味しい料理と優しい人々が織りなす大人気シリーズ、第21弾!

 

 

 

内容(裏表紙から引用)

ロイドがひょんな事故から「検査入院」し、
海里と夏神はふたりで「ばんめし屋」を回すことに。
そんな中、海里の兄の一憲が、同僚の佐藤を連れてやって来る。
最近母を亡くしたという彼には何か事情がありそうだった。
やがてロイドが復帰した後、佐藤が再び店を訪れ、
部屋に母親らしき霊がいるかもしれない、と言う。
彼の部屋に赴いた海里とロイドが出会った霊とは……。
美味しい料理と優しい人々が織りなす大人気シリーズ、第21弾!
 

 

感想

このシリーズ、もう21弾とはすごい!

けっこう笑えるし、読みやすいし、美味しい料理も出てくるし

 

登場人物紹介

 夏神  「ばんめし屋」の主人、料理担当

 海里  元のアイドル、「ばんめし屋」で夏神の元で修業中

 ロイド 眼鏡の付喪神、海里が眼鏡の持ち主

 一憲  海里の兄、四角四面の堅物

 佐藤  一憲の同僚(部下ですね)

 

他に一憲の家族が出てくるけど、メインの話は主に夏神、海里、ロイド、佐藤

 

ロイドの事故は、海里が眼鏡スタンドを倒して

古いセルロイド眼鏡のロイドは、ぽきりと折れてしまった事故

探して、なんとか古い眼鏡を修理してくれる人を探して

数日でロイドを修理してもらったという、そんな話

メインの話とは大きくは影響しない話ですね

 

メインは、佐藤の話

母子家庭の佐藤は、数週間前に母を亡くして

母は岡山、それで葬儀など済ませて、遺骨などをもって佐藤のアパートへ

場所は芦屋

佐藤は疲れから、1週間程度寝込んでしまった

その時、佐藤の家でちょっと変わったことが!

一人ぐらいの佐藤、熱が出て寝込んでいたら、枕元に冷蔵庫のスポーツドリンク

額に冷たい手の感じが!

治ってからも、ソファーで寝てしまった佐藤の体にタオルケットがかかっていたり

 

そんな現象の相談で、一憲は佐藤を「ばんめし屋」に連れてきて

「佐藤の相談に乗ってやってほしい」

と海里に頼む

海里は霊感が強くて、霊を感じることができる

ロイドの正体は、夏神と海里しか知らないんだけど

ロイドは付喪神だけあって、霊を見ることができる

 

佐藤は信じてもらえないかもと思いながら、夏神達に相談する

海里は、「それって、お母さんの霊が岡山からついてきたのでは?」と!

そして、海里とロイドは、佐藤のアパートへ

 

海里は、「なんか感じる、いるね」

ロイドは、「はぁ、ソファーにいるんですが・・・・」と歯切れの悪い返事

そして、ロイドは眼鏡のもどって、その眼鏡を海里がかける

そういると、海里にも霊が見えるんだけど

そこにいたのは・・・

眼鏡を佐藤に渡して、佐藤が眼鏡をかける

霊は、すだれあたまの見知らぬおっさん!

 

ここで、すだれ頭、しょぼくれたおっさんには笑ったよ

 

さて、ここでタイトルの「大きなシュウマイ」は何かというと

この小説のポイント「最後の晩ごはん」は、晩御飯で霊を成仏してもらうもの

普段は霊の名残というか、想い出というか、そういう料理を聞き出して

夏神がそれを再現して、霊が食べて消えていく・・・なんだけど

今回は、ちょっと違って

佐藤が母親に作ってもらった「大きなシウマイ」を、佐藤が夏神の指導で作る

それをおっさんの霊に食べてもらって!

 

いや~、おっさんの最後の言葉、やっぱり感動しますね

そして、おっさんは旅立っていくのでした

 

 

ところで

この小説は、いつ終わるんでしょう?

前作が1年前、1年に一冊では、最終巻までどれだけかかるんでしょう?