神秘の森を彷徨うのは、人か、獣か。 「鳴瀬清花」シリーズ第3弾!
 

 

 

内容(HPから引用)

秩父山域で行方不明になっていた男性が遺体で発見された。
ニホンオオカミの研究家だった男性の身体に残されていたのは、人とも獣ともつかない生物の複数の歯形。
事故死か、それとも何かに襲われたのか――真相を探るべく、潜入班は現地での調査に乗り出す。
レコーダーに録音された謎の遠吠え、奇妙な“人狼”の目撃談……
手がかりを辿り、狼信仰の伝わる神秘の地で清花たちが直面した恐るべき真実とは。
「鳴瀬清花」シリーズ第3弾!

 

 

感想

プロローグ、宮藤という子供会の会長が、一人の子供を車の助手席に乗せて、キャンプに向かっている。どうやら、子供は両親から虐待を受けていて、夏休み中は食事すら満足に食べさせてもらっていないらしい。子供の名前は彰海という。彰海の友達が宮藤の三男、夏休みのキャンプにも参加させてもらえない彰海だが、宮藤は親を説得するつもりで彰海を連れてきた。最初は大人しく着いてきた彰海だが、途中で「僕がいなくなると、お母さんや弟が、お父さんに叱られる」と言い出し、ハンドルを掴んだ。そして車は崖から・・・・

彰海はがけ下で目を覚ましたが、近くにいた獣と闇に消えていった。

【秩父の山中で、がけ下に宮藤さんの車を発見。車の中には工藤さんの・・・】

 

このプロローグの話で、大筋の結果は見えてしまったんだけど

でも、この小説もなかなか面白かったですよ

 

話の発端は、秩父山中でニホンオオカミの研究家・太田氏の遺体が発見された

太田氏は、山の中で滑落し骨折。動けなくなって救助を待っていた様子

が、見つかった時には既に息を引き取っていた

遭難してから数日たっていたが、遺体は死後2日

しかも、その遺体には歯型が!

その歯型には人間の歯型に似たもの

太田氏は、ニホンオオカミにかまれたのだろうか、それとも…

 

と、ここまで書けば、プロローグを合わせるとわかっちゃうよね

あとは、清花達がどうやって真相に近づいていくが楽しみなだけ

この話、どんでん返しとかもなさそうだから

どこで結果に結びついて

清花達がどんな結末にするのか

それが楽しみなだけ

 

でも けっこう楽しめた本ですよ

結果は想像どおりだったけどね

 

もう1つの面白いのは

清花の娘の桃ちゃん

これが、めっちゃ可愛い

今回は、ももちゃんがいつも持ち歩いてる羊のぬいぐるみのメイちゃん

桃ちゃん、どうやらお風呂上りに体を乾かす前にメイちゃんを・・

メイちゃんが濡れちゃったんだけど

清花が、「メイちゃんを早く乾かしてあげないと風邪を引いちゃうよ」と…

数日後、どうやらメイちゃんが風邪を引いたようで

桃ちゃんは、清花にメイちゃんのお布団を作ってとおねだり

これを想像したら、桃ちゃんがめっちゃ可愛いんだよね

ちなみに桃ちゃんは小学1年だったかな?

 

第三弾、楽しめました