ガラスの天井を突き破れ!

警視庁初の女性部長を目指す刑事が、

特殊詐欺グループ壊滅に挑む。

 

 

 

内容(HPから引用)

警部補に昇進した朝比奈由宇は、久しぶりに警視庁SCU(特殊事件対策班)へ復帰。
そこへ特殊詐欺犯秋山の情報が入り捜査を開始する。
銀座で秋山を尾行中、爆発に巻き込まれ、肩を骨折。
爆破犯は1億円分の宝石を強奪した。
由宇は、爆破現場の対応問題で監察官聴取を受け……。
警視庁初の女性部長を目指す刑事が、葛藤を抱えながらも仲間の力を得て事件解決に邁進!
特殊能力刑事チームの警察小説。

 

 

感想

この作家の警察小説は好きでいろいろ読んでるけど

このシリーズは、毎回主人公が違う

SCUは、特殊な能力を持った刑事4人が集まった部署

第一巻は、ちょっとした違和感のある映像や景色を見分ける目を持つ八神刑事

第二巻は、車やバイク、そして、パソコンなど機械類に精通した最上刑事

そして、今回、指揮官として特異な能力を持つ朝比奈由宇刑事

 

警視庁捜査二課の刑事・宮原がSCUに相談に来た

宮原は八神の同期

5年前に特殊詐欺グループを捕まえたとき

リーダーと目される秋山という人物まで迫ることができなったという

その秋山が、最近になって怪しい動きをしてるが

捜査二課は秋山を追うつもりはないという

なんとか秋山を追いたい宮原は、SCUに協力を要請してきた

 

八神は、「宮原は信用できる人間」といい

由宇は、それなら秋山を調べていいのでは判断

キャップである結城は、それなら捜査してよしと判断

そして、SCUは秋山を監視することになった

 

秋山を尾行して、由宇と秋山は銀座シャインというデパートへ

そこで秋山を見失ってしまう

由宇は4階を、八神は1階から秋山を探す

そんなとき、3階で爆発が発生

由宇は爆発場所に向かい、消火を

が、その時に2回目の爆発が発生

由宇は、爆発に巻き込まれ、意識を失う

病院で目覚めた由宇、左肩の鎖骨を骨折

爆発事件に紛れて、宝石店から一億円相当の宝石が盗まれたらしい

 

秋山が爆発事件に絡んでいるのか

それを調べようとしや矢先

世田谷で秋山の射殺死体が発見さえた

 

一体に何がおこっているのか!

 

今回は、この作家の別シリーズの刑事が多数出てきた

 

まずは、総合支援課にいる柿谷晶

晶は、由宇の同期らしい

由宇を被害者家族して、監察からの聞き取りから庇う

 

次に大友鉄、捜査一課にいる取り調べの名人

イケメン刑事とのこと(会ってみたい)

銀座シャインの爆破犯人の取り調べを担当

 

立川署にいる岩田刑事

特異な記憶力を持つちょい悪おやじの刑事

6年前の立川での強盗事件について、由宇が岩田に電話して詳細を聞くシーンあり

 

さてさて話の展開ですけど

爆破強盗犯人が、秋山殺しの主犯は想像通りなんだけど

黙秘をする犯人を落とすために

証拠探しをするSCUのメンバーの活躍が楽しみなだけの小説

由宇は、いろいろあって、

焦りからメンバーを動かすためのリーダーとして冷静な判断ができない状態

どう立ち直っていくかも、今回の楽しみだったんだけど

由宇の方の話はなーんか中途半端だった気が

 

途中で出てからネタ元が「黒幕がいるかも」ということをもたらすんだけど

私は、「最初に出てきた宮原がなんか知ってるのか?」

と思ったんだけど、全くの的外れ

結局、黒幕なんていなくて

なーんだ!

ってなっちゃったよ

 

ちょっともの足りない一冊

 

次巻は、もう一人の格闘技猛者の刑事が主役かな?