帯には

「最難関 間取りの謎」

って書かれているけど

 

 

 

内容(HPから引用)

殺人事件の現場になった賃貸マンション。退去者が相次ぎ困った大家は、住むことで瑕疵を軽減してくれる「瑕疵借り」の藤崎を頼る。そんな藤崎のもとを、犬を捜しているという秋枝が訪ねてくる。事件で殺された男と愛犬の失踪――真相に気づき、犬を見つけ出した藤崎は、程なく別の依頼である戸建てに赴く。家主はなんと、先日知り合った秋枝だった。思わぬ展開に戸惑いながらも藤崎はその“奇妙な戸建て”に入居する……。

 

 

感想

小説の先頭にどこかの一軒家の間取り図と東西南北からの外観図あり

こういう小説だと、まずは間取り図をマジマジとみちゃいますね

 

冒頭は、とあるマンションの話

そこで殺人事件が起こり、その部屋の瑕疵説明を逃げるために

「瑕疵借り」の藤崎を雇う

が、大家が、藤崎のことをべらべらと話してしまい

藤崎は「瑕疵借り」を降りる

が、秋枝という男が、「犬がいないか」という

藤崎は犬探しを行う

ここまでは序章

本章は、このあと

藤崎は別の仕事の依頼を受ける

それは、千葉郊外の一軒家の瑕疵借りの依頼

不動産屋と問題の家を見て、賃貸契約にサイン

その家は、周囲の高齢者達ともめていて

隣の老女は、「ここに母子が入っていって出てこない、壁に塗りこまれている」

などをいろいろ言ってる

瑕疵は、こういう周りの人を黙らせるというもの

 

けど、ここに現れた家の持ち主は

なんと、秋枝

 

隣の老女は、2月22日に秋枝がミニトラックで遺体を運び出したと騒ぐ

秋枝、その日は荷台は空のトラックで、ホームセンターで箪笥を買って運んだという

確かに、ホームセンターの従業員もそのように証言

 

問題の母子は、3月2日に近くでタクシーを降りていて

その後に足取りは不明

警察もそこまでは母子の情報はつかんでいる

 

なので、秋枝が、2月22日に母子を殺すことはあり得ない

 

この秋枝という人物は、気の小さい男で、

老人に騒がれると家に隠れてしまうよう人間

 

藤崎は、母子はどこに消えたのか

そして、秋枝の家の間取りに潜む謎はなんなのかに挑む

床下、天井裏を徹底的に調べる!

 

一軒屋の持ち主が秋枝だった時点で、秋枝が怪しいんだけど

トラックと母子との日にちズレがわからない

家の間取りで・・・怪しいのは飾りの煙突

(西洋のサンタさんが入るような煙突がある)

 

けど、その煙突にまんまと騙されてしまった

 

最後の謎解きがちょっとあっけなかった感じだけど

全体的には楽しめた小説でしたよ