警察ニューヒロイン・恵平が、連続猟奇殺人を追う!シリーズ第2弾。

 

 

 

内容(kadokawaのHPから引用)

東京駅近くのホテルで死体が見つかった。鑑識研修中の新人女性警察官・堀北恵平は、事件の報せを受け現場へ駆けつける。血の海と化した部屋の中には、体の一部を切り取られた女性の遺体が……。陰惨な事件に絶句する恵平は、青年刑事・平野と捜査に乗り出す。しかし、またも同じ部分が切除された遺体が見つかり――犯人は何のために〈その部分〉を持ち去ったのか? 「警察官の卵」が現代の猟奇犯罪を追う、シリーズ第2弾。

 

 

感想

すっかり角川ホラー文庫にハマってしまった

これは、誰のせいだろう?

 

この「東京駅おもてうら交番」シリーズはホラーらしくはない

小説の冒頭で、昭和前半の猟奇的な事件の話が出てくる

(本当にあった事件かどうかは知らないけど)

今回は、自分の恋人を殺し、その首、胸、局部を切り取って持ち去った事件

犯人は、頭の皮をはいで、それをかぶって首をつって死んでいた

想像すると、ぞっとする事件

 

さて、本編

前作では、交番で新人研修中だった堀北恵平(けっぺいと読む)

今回は、鑑識課で研修中

(既に読んだ3作品目も鑑識課だった)

 

ファッションホテルで見つかった女性の遺体

それはAV女優で、撮影後に一人ホテルに残った麗子

何者かに殺され、胸と局部が切り取られていた

麗子が出演のビデオには、麗子の胸に綺麗な青色の蝶のタトゥーがあった

 

新米刑事・平野と、けっぺいの迷コンビ

今回も健在

平野は、けっぺいに惚れている?

それとも新人として期待している?

この二人の会話が、ちょっと笑えたりするんだけどね

 

今回は、靴磨きのペイさんの靴監察からのヒントはなし

でも、ペイさんはちゃーんと出てくるけどね

このペイさん、70歳ぐらいのおじいちゃんかな?

ちょっと可愛い感じなんだよね

 

さて、そうこうしていたら、二人目の犠牲者が

違う管轄で、OLが殺されて、胸を切り取られた

が、監察官たちは、麗子の時とは違和感を感じる

もちろんけっぺいも

しかし、毛髪などがから同一犯であることはあきらか

一体、何が違うのか

 

ある日、平野とけっぺいは、焼き鳥やで二人でお酒を少々

ほろ酔い気分で東京駅の地下道へ

その先には

「東京駅うら交番」

そこで、柏村というお巡りさんにお茶を入れてもらい

昭和初期に行った同じような事件の話を聞く

それが、小説冒頭の事件

そして、柏村から「いろいろな視点で物を見ること」を教えられる

交番から出るときに、けっぺいは

今日は昭和32年11月2日

という日付を柏村から聞く

 

現代へ戻った、平野とけっぺい

事件解決のため、平野は徹夜続きの毎日

けっぺいは、ビデオや監視カメラのチェック

 

そして、第三の殺人が起こってしまう

 

今回は第一、第二の遺体が想像するとめっちゃ不気味

犯人は、最初から二人のうちのどっちかってわかっていたけど

片方が早い段階で関係ないことがわかってしまって

ちょっと面白くなかった

 

それでも、クライマックスでは、けっぺいのピンチ

犯人は、ネットニュースで捜査員として顔が映っていたけっぺいをターゲットに

平野もけっぺいが狙われていることを知るが

平野はけっぺいを救うことができるのか!

 

と、最後はドキドキで、ここは面白かった

 

この小説では

東京駅が長い歴史を見てきた神社のように描かれているところがある

そんな風に東京駅を見たことはないけど

でも、丸の内側の駅舎の雰囲気

私も好きです