内容 (kadokawaのHPから引用)

 

長年わかり合えなかった兄の本当の気持ちを知った海里は……。家族の物語!


芦屋の定食屋「ばんめし屋」で働く海里は、
呼ばれて実家に帰ることに。
しかし実家には見知らぬ少女がいた。
「この子は一体!?」と海里は驚くが、
一憲は別件で、海里に話があるという。
一憲と喫茶店を訪れた海里は、
その親友・仁木も交え、一憲から、
海里が幼い頃に起きた衝撃の出来事を聞かされる。
それは一憲の「罪」の告白だった。
長年分かり合えなかった兄の、
苦しい胸中を知った海里は……。
家族の絆に涙が溢れる第19弾!
 

 

 

  感想

 

このシリーズも、19作目

 

ちょっと残念なのは

最初の頃は、「ばんめし屋」に訪れる幽霊が何故成仏できないか考え

幽霊の想い出の料理などで、それで幽霊が成仏するって話

つまり、「ばんめし屋」の主人の夏神、海里、そして付喪神のロイドが

幽霊に「最後の晩ごはん」をご馳走する

ちょっとホロリとくる小説だったのですが

 

最近は幽霊は最後の少しでるだけ

今回は、幽霊すら出てこないんですよ

 

今回の話、最初のコンセプトに合ってないことを無視すれば

ストリー的には悪くないと思うんだけど

私としては、やっぱり、霊の気持ちを思いやって

そして、3人で知恵を絞って

周りの人からのアドバイスなどを得て

そして、最後に霊が涙を流しながら薄れていく

つまり成仏していく

そんな話にしてほしいですよね

 

今回の話の中心は

海里の兄、一憲の悩み

一憲の性格は、一言でいえば超堅物

一憲には獣医をやっている妻・奈津がいるが

二人の間に子供はいなかった

そんな二人は、特別養子縁組で、子供を迎える決心をした

 

海里が子供のとき、(まだ3歳ぐらい?)の時に

父親が死亡

高校生だった一憲は、海里の父親代わりとなって

病気がちの母を支えて、一家を守ってきた

学校が終わって、バイトをやって

クタクタになって帰ってくる

何もわからない海里は、部屋を汚しっぱなしで

ヘラヘラと笑っているだけ

いくら注意しても、海里は効かない

ある日、一憲は

「お前さえいなければ、もっと楽なのに」

と、海里の首を絞めてしまう

海里が死んでしまうことはなかったが・・・

 

一憲は、長い間、そんなことをしたことすら忘れていたが

特別養子縁組で子供を迎えると決めた直後に

そのことを思い出してしまった

 

子供を迎え、

自分が親として

子供を育てることができるのか

 

日に日にそんな悩みが大きくなっていった

 

一憲を救うために

奈津は、海里は・・・・

 

ある日、海里は夢を見る

その夢で

 

海里は、夏神にあるものを頼む

そして、一憲を「ばんめし屋」に呼ぶのであった

 

 

  次は

 

もうこのシリーズを読むのは

やめようかな?

って思ってきた

 

海里が、芸能界に復帰するのかとか

気になることはあるけど

コンセプトがズレてきてしまって

最初の頃の面白さがなくなってきたんだよね

 

ちょっと残念かも