半年ぶりの続巻

最終章に突入

 

 

 

 

  内容 (HPから引用)

 

異能の一族・縹家の宮で目覚めた秀麗。外界と隔絶された宮から出るには、大巫女・瑠花に会わねばならない。けれど彼女の居場所は分からず、異能「千里眼」を持つ珠翠を探すことに。一方王都では、史上最悪の大災害、蝗害に対し、重臣たちが協議を重ねていた。しかし対処の全権を委任した国王の劉輝は、ただ見守るだけ。珠翠探しと並行し、蝗害の対処法も探る秀麗は、劉輝の救いとなれるのか──。大人気中華風ファンタジー、第16弾。
 

序 章
第一章 降るはずのない雪
第二章 揺れる王都
第三章 紅い傘の巫女
第四章 青き闇の鎖
第五章 琴きんの琴こ との響く夜
第六章 すべての門が開くとき
終 章

空の青、風の呼ぶ声

 

  感想

 

中華ファンタジーで、今は再版

だから、この小説の結末を知っている人も多い思うけど

 

再版されるぐらいだから、やっぱり面白いですよね

 

この巻では、縹家での話が中心

 

劉輝の話はほんの少し

まずは劉輝の話から

王である劉輝、蝗害(バッタの害)の対策について

何も言うことができない

尚書令である悠瞬と、大官である旺季の二人に任せっぱなし

旺季は、劉輝を退けて、玉座を狙っている

人望も厚い、このままでは…

悠瞬は、宰相の地位にあり、劉輝の味方のはずだけど

なーんか、隠している感じ

 

今回は、朝議のシーンと、旺季が蝗害対策で紅州へ旅立つ前夜のシーンだけ

でも、前夜に、旺季が、劉輝に琴を聞かせるシーン

想像するとちょっと感動しますよ

 

さて、縹家にいる秀麗達の行動

まずは、珠翠を探すために楸瑛が時の牢へ

楸瑛の楽観的な思考は、やっぱり面白いですね

女好きだけど、本当に好きな珠翠に対しては

正直な気持ちが言えないところ

小説ではよくあることですね

 

珠翠を助け出して、瑠花と対決するのかと思ったら

なーんと、なーんと

珠翠が、瑠花の跡継ぎとして!

この展開にはびっくり

 

一方、秀麗達は

縹家の図書館で、蝗害の対策を見つける

具体的な手法は、縹家につながる全国の社寺への扉を開ける必要があるが

 

瑠花は、最後の力で、縹家の全扉を開け

全国の社寺に蝗害対策を行うように指示するのであった

 

瑠花を動かしたもの、それは、秀麗、リオウ、珠翠

瑠花も国を見捨てていたわけでもなかった

 

そして、秀麗は、国を狙っているものとして

旺季ともう一人いることまで気づいていた

 

いよいよ、クライマックス?

秀麗は、劉輝を守って、そして、国を守ることができるのか

もう一人の黒幕は誰?

 

 

  アナザーエピソード(空の青、風の呼ぶ声)

 

再販は、アナザーエピソードが最後に掲載されています

今回は、燕青の幼少期の話

実にすごい話でしたよ

燕青があれほどの強さなのか

そして、棍を使うのに、剣を使わない理由がわからなかったけど

このエピソードで、剣を使わない理由がわかりましたよ

笑えるようなシーンはあまりなく

けっこうシリアスな話でした

 

けど、このアナザーエピソードはめっちゃよかったです