異色の刑事6人が、連続快楽殺人鬼を追う。待望の警察小説新シリーズ!

 

警視庁捜査一課内に新設された強行犯特殊捜査班、通称「SM班」。そこは、優秀だが組織に上手く馴染めない事情を抱えた者たちが集められた部署だった。異例ずくめの経歴を持つ6人は、配属初日から猟奇的な事件の捜査を命じられる。それは行方不明の女子大生の耳と指が、売買のために運搬されていたというものだった。メンバーは独自の能力を活かし、真相に迫るが――。型破りなチームが異常快楽殺人犯に挑む警察小説新シリーズ!
(以上、HPから引用)

 

 

 

  登場人物

 

このシリーズは、私が読んでいた「SRO-警視庁広域捜査専任特別調査室」シリーズと同じ時間時間軸で、別の物語として書かれています。

 

 刑事部長 阿部部長

 捜査一課 前島課長

 理事官   火野理事官

 

この3名は、SROシリーズとかぶっています。

 

今回は、捜査一課の中に新たに・・・問題児を集めた班を作って捜査するという話し

 

 薬寺 科警研からの移動 (大柄な体形でオネエ言葉)

 田淵 捜査一課からの移動、性転換で女性に (警察にそういう人がいいと思う)

 佐藤 情報分析室の移動 (がんばり過ぎると翌日は何もしなくなる)

 糸居 新宿署から移動 (西部警察的な刑事らしい・・・懲戒免職目の前)

 柴山 SATからの移動 (女性だが…硬派な感じ)

 白峰 中野署からの移動 (エリート組、ここでワンクッション置いて、捜査一課の普通の班へ)

 

白峰以外は、癖の強い人という設定

 

 

  はじまり

 

この作家の小説は、犯人視点と刑事視点の両方で書かれることが多いんです。

今回の始まりも、まずは犯人側(ちょっと違うけど)の視点で事件が始まります。

 

芝公園に向かう三輪吉信、しかし、事故渋滞に巻き込まれて到着が遅れてる

芝公園での待ち合わせ相手、リュックをもって怪しい雰囲気として

警察の職質を受けてしまう

そして、リュックの中から、切り落とされた左耳と左指が!

緊急逮捕された怪しい男

それを遠目に見た三輪吉信、左耳と左指を購入する予定だった!

 

左耳と左指は、女子大生のものと判明

女子大生は、数日前に捜索願が出されていた

 

逮捕された怪しい男は、何もしゃべらない

アニメオタクで、アニメの話とかには口を開くが

耳や指のことには何もしゃべらなかった

 

捜査一課もお手上げで、人が必要なため、結成したばかりのSM班に声がかかった

 

という始まり

 

 

  感想

 

直ぐに、左耳と左指(正しくは左薬指)は、人体パーツ販売人によるものと判明

その中心は

 販売は、樺沢不二夫

 パーツを作るのは、宍戸浩介

の二人として登場

掴まった男は、『店員』と呼んでいて

リュックを受け取って、お客に運んで代金を受け取るだけ

何を運んでいるのかも知らないから、何も話せない

さらに、

宍戸から、『店員』との間には、『運び屋』がいて、万が一警察に掴まっても、樺沢と宍戸まで捜査が伸びるまでに逃げられるようになっていた

 

こんな内容で

 

SM班の一人、佐藤が防犯カメラ映像を分析して、怪しい人物を絞り込んでいく

ここは、なかなか面白かったですね

怪しい人物の絞り込みの着眼点

それを一人でチェックしていくすごさ

これ読んだら、街中を歩くのを怖くなりますよw

 

人海戦術が必要なところは、薬寺が捜査一課に情報を流して

出世欲の強い火野理事官が捜査一課で人を投入して捜査

この火野というのは、嫌なヤツ

情報はもらうが、逆に教えることはしない

けど・・・・部下の方が、田淵に情報をリーク

 

出世欲にかられたヤツって、どこにでもいるんですねぇ

 

安心している犯人側の視点

調査していく側の警察の視点

 

途中の展開は、両方の視点でけっこう面白かったですよ

 

残念だったのが、宍戸の逮捕のところかな?

かなり駆け足になってしまった感じ

もうひと捻りほしかったかな?

 

この小説もシリーズで、現在はNo3まで出ているから

続きが面白いことを期待します