先週からCTやら内視鏡カメラやらで
いろいろと診察を受けてきました
結果は、「問題は見つからず」でした
今後も2か月毎の定期通院で良いとのことでした
検査入院って、基本は暇なんで、またまた一冊読んでしまいましたヨ
【内容】(HPから引用)
密室殺人。犯人は、病気(アイツ)だ。
呪いの動画によって自殺を図った女子高生。男性に触れられた瞬間、肌に異常をきたす女性。そして、密室で溺死した病院理事長の息子……。常識的な診断や捜査では決して真相にたどり着けない不可解な事件。解決できるのは、怜悧な頭脳と厖大な知識を持つ変人女医・天久鷹央(あめくたかお)、ただ一人。日常に潜む驚くべき“病”と事件の繋がりを解明する、新感覚メディカル・ミステリー第3弾。
【感想】
今回の3話構成でした
その1 閃光の中へ
双子の真夏と真冬、学校の帰りに駅のホームで「呪いの動画」を見る
正確には、真夏が真冬に無理やり見せるんだけど
その直後、真冬はフラフラとホームから線路に落ちてしまう
そこに電車が入ってきて
間一髪、電車は止まって、最悪の事態は免れたが…
「これは、サブミナル効果が動画に施されているんだ!」と推理した
途中に、鷹央と小鳥遊(たかなしと読む)も、動画を見てサブミナル効果と思うが
それだけでは解決しない現象が…
真冬が、「声が聞こえた」と言っている
この謎を鷹央は、見事に解くのだけど
医学知識がないと、この謎はわからないよぉ
ストーリーよりも面白かったのは、鷹央の研修医時代のこと
真冬が入院した精神科にも研修をしたらしいが
その時に指導医と衝突
鷹央は、精神科に出入禁止になっていた
精神科へ忍びこんで真冬から話を聞こうとする鷹央の行動
そして、小鳥遊との会話
これがなかなか笑えるんですよね
その2 拒絶する肌
女子校ばかりだった岡崎は、男性が苦手だった
そんな彼女も社会に出て、適度な距離を保ってくれる彼氏ができた
だんだん親密になっていくがある日…
岡崎は男性恐怖症として、精神科を受診していた
ほんとに男性恐怖症なのかを調べるために、
近くを通りかかった男子スタッフと握手をさせると
岡崎の手が真っ赤に晴れ上がった
これは、男性アレルギーだ!
またまた、鷹央と、精神科部長が激突する話ですが
鷹央の岡崎に対する事情聴取が面白い
周りの医師は、オブラートに包むように話すんだけど
鷹央は 「性交のときは、避妊はしたか」とストレート
周りから「鷹央先生、オブラートに包んで話して」と言われ
鷹央は、「言葉は物質じゃない、オブラートには包めない」と反論
ここは、思わずクスッって笑えたw
鷹央は、周りの空気を読むとか、場に合わせるとかできないんです
だから、オブラートの言い訳とかもふざけているわけじゃなく
真面目に答ええているんですよね
最後は、女医の傷の手当で、とんでもないことに!
その3 密室で溺れる男
第三巻のメインの話は、この話です
小鳥遊は、鷹央に勤める病院に、大学病院から出向しているんですが
大学の医局の都合で、小鳥遊は医局に戻ることに
医局の都合というのは、小鳥遊の先輩・桑田清司が、なんと殺人の容疑者で…
そのために人員補充のために小鳥遊に戻ってこいというもの
その事件というが、ある男が密室で溺れ死んでいたというものであった
ある男は、清司の腹違いの兄、感動されていてチンピラのようになっていたらしい
父親の隆一郎が開催するパーティーに20年ぶりに現れて
そこで、清司の胸倉つかんで怪我を負わせる
その後、この兄は、隆一郎の部屋で溺死状態で見つかった
この部屋は内側から鍵がかかっていて
この鍵をもっていたのが隆一郎と清司だった
小鳥遊は人柄などから清司が殺人犯とは思えないといい
鷹央は、真犯人を見つければ小鳥遊は出向取消はなくなると思い
事件の謎解きを!
チンピラの兄が、パーティー会場に現れた原因とかは
誰でも気づくと思います
しかし、水道等もない隆一郎の部屋で何故溺死なのか
そして、隆一郎と清司以外に犯人がいるなら、どうやって密室で殺人ができたのか
鷹央が真剣に取り組む姿
鷹央と小鳥遊のお互いがどう思っているのか
この話で、ベストペアであることがわかりますよ
そして、清司の逮捕状が出る前日の夜
二人の会話、感動ものですよ
普段は夫婦漫才のような会話の二人ですけど
鷹央は、小鳥遊のおかげで、外に出ることができるようになってきた
小鳥遊は、もっともっと鷹央から診断について学びたかった
お互い、たった8ヶ月で、超成長していることを、感じてきていた
密室のなぞ、室内で溺死のなぞ
それは、小鳥遊のたった一言がヒントになり、鷹央は見事に解き明かしていきます
感動の話でした