読書習慣2024-51~53 | 美味しいお酒を呑むために

美味しいお酒を呑むために

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2024-51  成瀬は信じた道をいく  著:宮島未奈

「成瀬は天下を取りにいく」の第2弾
「成瀬は天下を取りにいく」を読んだ時の記事

成瀬の人生は、今日も誰かと交差する。「ゼゼカラ」ファンの小学生、娘の受験を見守る父、近所のクレーマー主婦、観光大使になるべく育った女子大生……。個性豊かな面々が新たに成瀬あかり史に名を刻む中、幼馴染の島崎が故郷へ帰ると、成瀬が書置きを残して失踪?

 読み応え、ますますパワーアップの全5篇!

 
本屋大賞に輝いた「成瀬は天下を取りにいく」の続編、千歳図書館のおかげで、こんなに早く読むことができました!
最高に面白かった1作目のあとは、いまいちってことも多いけれど、2作目も相変わらず面白かった!面白すぎる!成瀬がやっぱりいい!
今回、成瀬は大学生になったんだけど、相変わらず予想できない行動で、惹きつけてくれるんだわ。みんな成瀬が好きになる。
中学高校生の必読図書にしてもらいたい。

 

 

2024-52    定食屋「雑」  著:原田ひ香

真面目でしっかり者の沙也加は、丁寧な暮らしで生活を彩り、健康的な手料理で夫を支えていたある日、突然夫から離婚を切り出される。理由を隠す夫の浮気を疑い、頻繁に夫が立ち寄る定食屋「雑」を偵察することに。大雑把で濃い味付けの料理を出すその店には、愛想のない接客で一人店を切り盛りする老女“ぞうさん”がいた。沙也加はひょんなことから、この定食屋「雑」でアルバイトをすることになり・・・。
個性も年齢も立場も違う女たちが、それぞれの明日を切り開く勇気に胸を打たれる。ベストセラー作家が贈る心温まる定食屋物語。
 
離婚を切り出された主人公が定食屋「雑」で働き始め、店主のぞうさんとのやりとりの中で少しずつ変わっていく。
わけあり変わり者店主「ぞうさん」が沙也加のことをだんだんとかけがえのない人と思っていくのがすごく面白い。きっちりしすぎだった沙也加もぞうさんの店で働くことで良い方に変わって行く。コロナで店をたたむことになって、また大変なことになるけれど、かつてのふたりをは違う少し明るい先が見えている感じで、良い終わり方。
原田ひ香さんの小説はすごい人気。でも私はあまり好きではないけど、定食屋「雑」は、いい感じで読めたのでした。

 

 

2024-53   アルプス席の母  著:早見和真

秋山菜々子は、神奈川で看護師をしながら一人息子の航太郎を育てていた。湘南のシニアリーグで活躍する航太郎には関東一円からスカウトが来ていたが、選び取ったのはとある大阪の新興校だった。声のかからなかった甲子園常連校を倒すことを夢見て。息子とともに、菜々子もまた大阪に拠点を移すことを決意する。不慣れな土地での暮らし、厳しい父母会の掟、激痩せしていく息子。果たしてふたりの夢は叶うのか!?
補欠球児の青春を描いたデビュー作『ひゃくはち』から15年。主人公は選手から母親に変わっても、描かれるのは生きることの屈託と大いなる人生賛歌! かつて誰も読んだことのない著者渾身の高校野球小説が開幕する。
 
少し前に読んだ早見さんの競馬小説「ザ・ロイヤルファミリー」が面白しろすぎたけど、まったく違う世界なのに、またしても面白すぎ。子供がスポーツやっていると父母会なるものがあって、私もいろいろ経験してきたので、感じることがいっぱだった。解説者の方が「この物語に救われる球児の母親がどれだけいることか。全母親が落涙必至」とおしゃっていたが、本当にそうだと思う。

この間まで、ドラマ「95」が放送されていたけど、それは、早見さん原作。なかなか面白いドラマがない中、けっこう面白かった。

明日(7/28)からは、これまた早見さん原作のドラマ「笑うマトリョーシカ」の放送がはじまる。主演が水川あさみさん。面白いんじゃないかと期待する。

今、注目の作家さんです。