2024-42 ほどなくお別れです 著:長月天音
清水美空は、スカイツリー近くの葬儀場「坂東会館」に務めている。
グリーフケア小説として大反響のロングセラー「ほどなく、お別れです」シリーズ第3弾!
少し前、山口恵以子さんの「ゆうれい居酒屋」の第4弾まで読んだけど、毎回毎回同じテイスト。でも、「ほどなく、お別れです」は、1作目、2作目、3作目とテイストがコロコロ変化する。1作目は、霊感をもつ主人公と僧侶のファンタジーテイストだったのに、もはや、そんな霊感など関係なくなり、ほぼお仕事小説。
今回、小暮が入社してきて、素敵な職場だった坂東会館が、居ずらい職場へとなっていく。
小暮~~~って頭にきたりもしたけど、最後で、私も小暮の気持ちがよくわかった(笑)
2024-43 ともぐい 著:河崎秋子
舞台は明治後期の北海道。世間と距離を置き山奥にすむ猟師・熊爪(くまづめ)は、山の王者である熊をひたすら追い、闘いを挑む。傷を負い猟師として生き続ける道を見失った熊爪は、熊との死闘を経て人間にも熊にも同化できない「はんぱもん」となり、やがて人の倫理からも野性の道理からも外れてゆく。
人間と熊との闘いの話かしら?と思ったら、そんな単純なものではなかった。
一人の男の激しい生き様の物語です。
圧倒的な文章力と迫力に圧倒されます。まるで映画を観ているようです。グロテスクさえもはっきりと想像できる。
主人公「熊爪」に共感はできないけれど、この時代の彼の苦悩はまったくわからないわけでもない。いろんな「ともぐい」があって・・・・・野生動物のことだけではない。怖い怖い。
千歳図書館から借りたから、もう読むことができたけど、札幌市図書館ならいつ読めることか?札幌市全部の図書館で35冊の蔵書があるけれど、待ち人数なんと1241人
3位につけた「うどん陣営」の彼らは、受難に無理に立ち向かうでもなく安易に流されるでもない。仲間に悲しいことがあれば寄って話を聞き、うどんを食べ、相槌を打つ。なにかあればうどんを食べるから、うどん陣営。
社内政治と言っても重くなく、社内政治コメディって言うほど、そんなに笑えるけでもなかったな。
ある会社の人たちに、読んで振り回されただけだったような?
普通なら、うどん食べてるところがたくさんでてきて、読み終わったら、うどんを食べたい!って思うような。でも、別に食べたいと思わなかった。それが感想ってことかな。