読書習慣2023 NO.7~NO.9 | 美味しいお酒を呑むために

美味しいお酒を呑むために

美味しいお酒を毎日呑めるように、日々、楽しく頑張って過ごしてます♪

NO,7    しろがねの葉    著:千早 茜

戦国末期、シルバーラッシュに沸く石見銀山。天才山師・喜兵衛に拾われた少女ウメは、銀山の知識と未知の鉱脈のありかを授けられ、女だてらに坑道で働き出す。しかし徳川の支配強化により喜兵衛は生気を失い、ウメは欲望と死の影渦巻く世界にひとり投げ出されて……。生きることの官能を描き切った新境地にして渾身の大河長篇!
 
先日、直木賞を受賞した「しろがねの葉」を早速読むことができました。
これも、千歳図書館のおかげ。千歳図書館は相変わらず、待ち人数が少ないてへぺろ
歴史小説なので読みにくいだろうと思っていましたが、そんなことは全くなく、面白くてどんどん読みすすむ。
石見銀山の繁栄と衰退がよくわかります。
そして読後、なんだか感動したぁ。
喜兵衛、隼人、龍…ウメを愛した男達と、そのウメの一生が描かれているのですが・・・
ウメの壮絶人生に乾杯じゃ!
 
 
 
NO.8    京大はんと甘いもん  著:藤井清美

サラリーマンの櫻馬彰は、会社でのストレス発散のため、発作的に京都へ。
祖父が好きだった和菓子を探し歩き、彼が青春を過ごした京大で祖父を偲ぶ。
しかしひょんなことから、精神だけがタイムスリップし、
祖父本人として、昭和初期の京大生として暮らすことに。
個性豊かな京大生たちと友情を育み、
ほほが落ちそうなほど美味しい京都の菓子と、甘酸っぱい青春を味わう彰。
しかし先の戦争で仲間のひとりが死んでしまう運命と知り……。
仲間の運命は、そして彰は現代に帰れるのか?
京大×和菓子×タイムスリップで紡ぐ、美味し懐かし青春物語!
 
「京大はん」は京都大学生
「甘いもん」は、京都の和菓子。
祖父にのりうって、昭和初期の青春をちょっと過ごすお話。
今もある老舗和菓子店の伝統あるお菓子がいくつも登場するの。全然知らないお菓子だからそのたびに、ネットで調べてみたよ。
京都の和菓子好きなら、この小説に出てくる和菓子屋さんを巡る旅なんてする人もいるだろうなぁ。
とっても良いお話でしたよ。
 
 
 
NO,9   無人島のふたり  著:山本文緒
お別れの言葉は、言っても言っても言い足りない――。急逝した作家の闘病記。
これを書くことをお別れの挨拶とさせて下さい――。
思いがけない大波にさらわれ、夫とふたりだけで無人島に流されてしまったかのように、ある日突然にがんと診断され、コロナ禍の自宅でふたりきりで過ごす闘病生活が始まった。58歳で余命宣告を受け、それでも書くことを手放さなかった作家が、最期まで綴っていた日記。
 
2021年4月、突然、ステージ4bの膵臓癌と診断された。余命4カ月と医者に言われる。作家の山本文緒さんが、2021年5月から書き始めた日記。
余命4カ月だから、サブタイトルは120日以上生きなきゃ日記。
好きな作家さんだったのもあって、本を開いた時から泣ける。
最後まで作家でいようとしたフミオ。
この本が出版されるときは、もうこの世に自分がいないってこともわかっていながらも、やっぱり書く。
6月7日(月)の日記。
夜、夫と藤井風の武道館ライブのブルーレイを見た。
藤井風、なんというカッコよさ。生で見たかったなー。
フミオさんに、風君のライブを見せてあげたかったなぁ。