特定非営利活動法人 リトミック研究センターは、会員数1万人を有する日本でも最大のリトミック指導者組織です。

 

私は40年来のお付き合いになりますが、リトミック指導者の方達にボディテクニックを指導しております。

この通称リト研は、全国の会員が集うリトミック・フォーラムを5年に一度開催しています。

前回は、東北の震災と重なり開催を見送ったので、今年はなんとリト研創立30周年でもあり、10年振りの開催となりました。

 

ずっと準備していらしたスタッフのみなさま、本当にお疲れさまでした!

 

 

2017年8月19日〜21日

神戸ポートピアホテル & ポートピアホール で開催されました。

 

 

1日目は、子安増生先生(京都大学名誉教授)の記念講演「乳幼児の発達を考える」

飯野明日香先生による記念演奏〜ジャック=ダルクローズおよび、同世代の作曲家の作品を中心に〜

 

夜はウェルカムパーティで、久しぶりの再会を楽しみました。

 

2日目は、13人のリトミックに関連する講師による分科会。

身体からの講座は私の「リトミック指導にいかす身体の動きについて」、そして藤田桃子先生(カンパニーデラシネラでご活躍中)の「パントマイムとリトミック」でした。

 

 

3日目は、全国40支局の中からの支局発表。

今回は、宮城・兵庫・茨城・富山でしたが、日々の活動を垣間見ることができる貴重な発表でした。

 

そして、クロージング・セレモニー。

今までのフォーラムは、クロージング・セレモニーも音楽関係が多かったのですが、今回は何か動きのパフォーマンスができないかと相談を受け、思いきって私の師匠、折田克子先生にお願いいたしました。

1700人も入る大ホール。とっても大きな舞台です。

一般公開できなくて残念でした。。

 

これに関しては、また別の機会に詳細をレポートする予定です。

 

そもそも私の師匠、石井みどり先生・折田克子先生はリトミックととても深いご縁がある方です。

石井みどり先生の師匠、石井漠先生は友人の山田耕作さんからリトミックを教わりました。それを石井みどり先生と小林宗作先生が、あちこちの幼稚園に普及していきました。

石井みどり先生は、その後舞踊家のためのリトミックを確立しました。

 

今回は、リトミックの創始者、ジャック=ダルクローズ作曲の「嘘をつくジプシー」に折田先生が振付け「昨日の旅人」という作品が誕生しました。

さすが・・折田先生ならでは・・という作品です!

 

折田先生とリト研の杉本明先生のトークをはさみ、折田作品の代表作「杜の譜」を今回は12人の縮小バージョンで。

 

私も出演したのですが、なんと約30年振りに折田作品を踊りました!!(^^;;

古巣はやっぱり楽しいぃ〜〜!

東京・大阪・岡山のダンサーの方達にご協力頂き、遠距離での稽古は本当にたいへんでしたが、みなさんの折田作品を踊りたいという強い熱意に支えられ、なんとか無事終えることができました。本当にありがとうございました!

 

今回の杜の譜のエンディングは従来と演出を変え、客席から支局長さん達35名を舞台に上げ、ちょっとダンサーとも絡んで頂きました。

これで客席は一気に盛り上がり、支局長さん達もノリノリで! ダンサー達は観客と絡むような経験はないので、みなさんの笑顔とノリと拍手に感動したようです。(^^;;

 

「音楽教育としてのリトミック」と「舞踊家のためのリトミック」近いけれど別々のことをしている人達が、一瞬にして繋がった時間だったと思います。

やっとこの時がやってきた、、、そんな感じでしょうか、、

 

石井みどり先生、折田克子先生、そして私とリト研を繋いでくださった岩崎光弘先生に、ちょっとでもご恩返しできたらうれしいな。。

 

ダルクローズさんも、石井みどり先生も、小林宗作先生も、石井漠先生も、山田耕筰先生も、、

あの瞬間、どこかでニコニコしてくださっていたに違いありません・・よね?!音譜