前回の続きです!

今日は産めないだろうと気が緩んでいたところにまさかの人工破膜、破水。

12:58、助産師さんに「陣痛が来るだろうからご主人を呼んで大丈夫ですよ」と言われたので夫に連絡しました。

私「どのくらいで陣痛が来ます…?」

助「すぐ来ると思う」

助産師さんの言う通り、間もなく強めの張りが一定間隔で来るように。

助「麻酔科の先生呼びますね」

陣痛は強い生理痛様の痛みだと思っていたのですが、私の場合はお腹全体の張り感が陣痛でした。多分促進剤の影響もあるのかなぁ。

子宮口は5cmに拡大。

麻酔科医が入室し、いよいよ待ちに待った麻酔である。これでもう内診も怖くない!!

私「麻酔って背中から注入するんですよね。痛いやつですよね」

助「インフルのワクチンくらいですよ」

え、そうなんだ✨なんてまんまと騙された、針を刺す瞬間はそれほど痛くないんだけど、なんか奥の方をグリグリすんのよ、それが痛い!!
歯科の麻酔みたいに痛いそばから麻酔が効いてくるといいんだけど割と長めに痛いチーン

で、この時の体勢は分娩台の上で麻酔科医に背を向ける形で横寝になって身体を丸める姿勢をとっていたのだけど、

麻「もうちょっと丸まれるー?」

とか言われるわけ。妊婦に丸まれったって限度があるわけで…!助産師さんが肩とか足を支えてくれるんだけど地味に辛い泣

私の背骨は骨と骨の間が狭く麻酔が上手く届かなかったようで、結局座る姿勢に変えたら上手く入りました。

ちょうど麻酔の処置が終わった13:35頃、コロナの検査を終えた夫がLDRに入室。

13:40、子宮口は7cmに拡がる。

助「順調ですよ〜」

だろうね、陣痛がクソ痛いもん。
麻酔が効いてくるのは10-15分後とのことだったので、その間なかなかの苦しみを味わわせてもらったよね。痛みレベル1-10のうち6くらいかな。(なんとかコミュニケーションは取れるレベル)

この辺りからはもう坂道を転がるようなお産ロードでした。

麻酔が効いて痛みレベルが2-3に下がったと思いきや5-6に戻って麻酔を追加、

14:30、子宮口全開。

助「いきんでみましょう!」

追加した麻酔が効き始める前からいきむことに。

てか!!
内診グリグリも尿道にカテーテル入れるときもなんも感じないくらい麻酔効いてるのに痛みが増し続ける陣痛って何!!!!
無痛分娩じゃなかったら地獄の苦しみだったと思うわマジで。

いきんでいる間、アンディは私の首の後ろを持ち上げていきみやすい体勢にするサポートをしてくれました。

夫「赤ちゃんの髪の毛見えてるよ!」

夫「いきむと頭がほぼ出てきてる、もうちょっと」

顔なんか痛みでめちゃくちゃ歪んでるだろうけど構ってられない、「ブヘッ!!ハァッハァッ!」なんて当人も聞いたことがない息継ぎを繰り返し髪の毛を振り乱しながらいきむこと15回ほど。

時刻は15:12。

頭部の先端にややコブが出来た状態で娘が生まれてきてくれました。(ずっと子宮口に挟まってた部分がコブになった)

助産師「あれ、泣かないね」
産科医「泣け!ほら〜」








ほげらぁ〜〜〜大泣き


産科医「お、泣いた泣いた」

私「あっはははははは!!」

助産師「世の中だよ〜!」


間の抜けた産声と助産師さんの声かけに笑いながら赤ちゃんを見る。
一番に思ったことは、

『あんなに大きいものがお腹の中に収まってたのか…』

でした。
全米が泣いた的なコメントじゃなくてすみません知らんぷり

この後は夫が助産師さんと赤ちゃんの体のチェックをしてくれたり、私の方は切開した傷と止血の処置を受けたりしました。
すんごいグリグリされてたけどなんの痛みもなくて快適すぎた。

赤ちゃんを綺麗にしてもらい、分娩台で記念写真を。私、ピースまでしてめちゃくちゃ笑顔でした笑

胎盤を見せてもらって、17時過ぎに夫とはサヨナラ。赤ちゃんは新生児室へ。

私は麻酔が切れるまで分娩台にいないといけなかったのでLDRに残っていたのですが、なかなか切れないのね。
歩けないことはなさそうだけど、両脚が重い。

上半身は問題なく起こせるため、とりあえず夕食を持ってきてもらいました。
朝から食事を摂ってないからね、お産が終われば食欲も戻っていました。

いただきまーすルンルン

もぐも…痛てッ雷

私を取り巻く非日常に不意に入り込んできた日常、その名は顎関節症。



麻酔が切れてきたサインとしてお小水が出ればひとまずOKらしく、ご飯を食べた後は試しに歩いてトイレに行ってみました。

全然尿意ないけどそろそろお小水が出ないと尿道にカテーテル入れて強制的に出すって言われて。
『もう痛いのは嫌だ!!!』と何が何でも搾り出す所存で気合いを入れ便座に座るとアラ不思議、チョロチョロ出てくるではありませんか。
条件反射に感謝だよね。

もうLDRから出ていいということで車椅子に乗せられ、個室に戻る前に新生児室にいる娘っ子に会わせてもらいました。

助産師さんが抱っこして連れてきてくれたところに声をかけると、娘ちゃんがこちらに顔を向けてくれるではないか!
可愛い〜〜〜酔っ払い飛び出すハート飛び出すハート飛び出すハート

私も抱っこさせてもらい、しばしの母子タイム…ラブラブ

ママだよ〜ハート
◯◯ちゃん、よく頑張ったね〜、出てきてくれてありがとうね〜ラブラブ

などと話しかけている間、娘はずっと私を見てくれていて。

腕の中がずっとポカポカ温かくて。

クタッとした小さい身体が愛おしくて。

赤ちゃんから、普遍的だけど特別な優しさが伝ってくるようでした。


そしてこの夜、あまりの尊さに興奮したのか、またもや一睡もできなかったのでした看板持ちめでたく夜連続不眠症