昨日ね、ホワイトデーのお返しということでアンディがホテルランチに連れて行ってくれたんですけどね?

そのレストランって喫茶のみの利用も可能なので、お見合いらしき男女もチラホラいたんです。


私「えー✨どれも美味しそうラブラブ何にしようかな〜」


なんて迷っていると、果たして私たちの斜め前のテーブルにもお見合いの男女が通されました。

男性はスーツだったし、2人から醸し出されるちょっと丁寧なよそよそしい雰囲気は間違いなく相談所出会い。

女性「初めまして、宜しくお願いしますニコニコ

男性「あっ、初めまして〜、こちらこそ宜しくお願いしますニコニコ

元婚活女である私のスカウターは健在で、否応なく戦闘力を弾き出します。
※満点は100点です
※婚活市場に限った基準でかつ超個人的な判定です


男性
・40〜45歳
・中肉中背(168くらい)
・背中が丸い
・スポーツ刈り(白髪混じり、整髪料なし)
・顔はおじさん

女性
・34〜38歳
・普通よりの痩せ型
・服装はオフホワイトの透け感あるトップス&膝下丈のふわっとスカート、足元はヒール7cmの肌色にあったブルーのパンプス。
・おそらくお顔に合っているだろう髪型(マスクしてるから恐らく)とヘアケアが施されたツヤ髪
・マスクの上のお顔もきちんとメイクしていて笑顔が可愛い。


女性、85点
男性、40点!


あくまで外見上だけの話ですが、なんとも釣り合いが取れていない。
男性の方は写真がかなりよく撮れてたのかもな。
あるあるだわー


店員さんにランチをオーダーしていると女性の嬌声が聞こえてきました。

女性「えーっ!いいんですかキラキラ

チラリと見ると、男性がエシレの手提げ袋を手渡しているところでした。

男性「あっ、はい、ホワイトデーですから(照)」

なんだよそれ、やるじゃないか!こんちくしょう!!

こう来るとテンションがブチ上がり、俄然男性を応援したくなる不思議。

女性「ありがとうございますーラブラブ

嬉しいよねー!
バレンタインあげてないのにホワイトデーにくれるなんて、気持ちが嬉しい!

そこからは和やかにお見合いが進んでいるようでした。
6:4で男性が多く話していて、どちらも笑顔がよく見られる。

あーよかったよかった。
安心して(?)美味しい食事とアンディとの会話を楽しんでいると、ふとある信じ難い光景が目に入ってきました。


「!?!?ちょ、待って?」 

アンディに視線を戻してからもう一度よく見てみる。

夫「どうしたの?」

夫は男女に背を向けて座っているので、小声で今起こっていることを説明しました。

私「実はアンディの左斜め後ろにお見合いの男女がいるんだけどね、女性の方がにこやかに会話しながらテーブルの下でスマホしてる。指めっちゃ動いてる。多分LINEしてる…」

メッセージ内容まではわかりませんでしたが、私の位置からはスマホ画面が丸見えでした。

夫「えっ笑。画面見ないで打ってるってこと?すごくない?」

それもそうだけど今注目すべきはそっちじゃない。

私は恐らく男性が良い人であろうことを説明しました。そう、相談所によくいる、今まで女性を惹きつける努力をしてこなかったけど人としては優しくて真面目な男性です。

私「男性が気付いてるかどうかわからないけど、あの人は女性がテーブルの下でスマホをいじってることに気付いてもわざわざ言わずにひっそり傷つくと思う。どうか気付かないでほしい」

夫「まぁマナーは悪いよね…本当にLINEしてるの?時計見てるんじゃない?」

私「時計見るだけなら指をあんなに動かさないよ。それに腕時計してるし。あ〜、ティーカップ見る振りしてスマホ見てる。もうやめろや〜!」

男性が気付いたらどうすんだ!!ワナワナ…

夫「落ち着けって。(斜め後ろに耳を傾け)男性が今質問したね。女性が話すターンだからそろそろやめるんじゃない?」

女性は顔をあげ話し始めましたがスマホはお見合いが終わるまで膝の上におかれたままでした。


そして最後の難関(?)、お会計である。

この日私が座っていた位置からは、お手洗いとこのフロアを上がり下がりするエスカレーターが見渡せましたが肝心のお会計の場所は私の背後にありました。

男女が席を立つ準備を始めたのですかさずアンディにお願い。

私「アンディ、もう彼らが帰るから、お会計をどうするか見て!!」

夫「わかった」

私「今席立った」

夫「うん。(男女が私たちの横を通り過ぎる)あ、男性が払うよ。伝票もってる」

私「甘い!持ってるだけかもしれないからちゃんと見届けて!!」

私は伝票をもって颯爽とレジに向かっていった男性に「財布忘れたんで勘定お願いします」と言われたことがある!!

夫「わ、わかった。ん〜、あ、男性が払ってるね。一万円札出してる」

私「くっ…涙ぐましい…女はどこにいる」

夫「人ひとり分あけて斜め後ろに立ってる」

私「自分の財布出してる?」

夫「ちょっと見えないな…」

そして会計を終えたらしい2人がレストラン沿いの廊下を歩いて私たちの方に戻ってきました。

女性「どうもありがとうございましたおねがい

男性「いえいえ!」

2人、言葉少なに廊下を歩き…

私「うわ、やっぱり…」

夫「なになに」

夫の背後で女性は左側のお手洗いへ、男性は右側のエスカレーターへと別れました。

この時の女性の歩く速さよな。

私「きっと『私はお手洗いに寄るのでこれで』ってことでしょう。」

夫「まぁ我慢できなかったんじゃない?」

私「男性に?」

夫「尿意だわ!」

ロビー階に降りるエスカレーターは距離はありますがちょうど私と向かい合う形になっていました。

恐々と男性を見ると、『あぁ、このホテルはこんな風になってたんだ』とでも言うように辺りを見回していました。
きっと緊張が溶けてようやく景色が見えたのでしょう。おいたわしや…えーん

あの様子であれば女性がスマホを見ていたことに気付いてなさそうでよかったです。



…と、ホッとしたのも束の間、今日イチでそりゃないぜとドン引いたのは食後のデザートを食べている時でした。



お手洗いからお見合い女性がコートを羽織って出てきたのですが、その手に男性から貰ったはずのエシレがなかったんです。

夫「(くだらないダジャレ)」←くだらなすぎてもう覚えてない

私「シッ!」

ごめんアンディ、今それどころじゃないんだ!
エスカレーターを降りる女性をつぶさに観察するも、バッグはすごく小さいから中身だけ取り出していれることは出来ないしコートのポケットにも変な膨らみはない。
今日のスカートにポケットがあるとも思えない…

まさか…

いやいや、トイレに置き忘れたのかもしれないよね!!

私「ちょっとお手洗い行ってくるね!」

ちょうど私も尿意を感じていたのもあり素早くトイレへ。










…残念ながらエシレはトイレのどこにも置き忘れられていませんでした。

あと確認していないのはゴミ箱だけでしたが私にはそれを見ることができませんでしたチーン