こんにちは。
ヘアサロンでスマホに保存してあったカトパンの写真を見せて『こんな感じにしてください』とオーダーしたがためにカットしてる最中何度も美容師さんに『カトパンの写真もう一回見せてください』って言われて、カット終わったあとも両隣に男性客がいる状況で『カトパンじゃーーーん!カトパンカトパン!』って叫ばれていっそ目の前を浮遊する埃になりたいと切に願ったユカです。
羽生さんの続きです!
私が最初に『心から信用できないと付き合えない』といった言葉を覚えていたのか羽生さんが「どうしたら信用が高まるの?」と聞いてきました。
えー、私を尊重するとか?
私を思いやるとか?
私を自分のように大切に扱うとか?
友達を紹介してくれるとか?
と図々しめに答えたところ
「僕友達いないんだよね・・・」
と私を大事にしなさい的アドバイスは完全にスルーされ伏し目がちにこう呟かれました。
けれど後日、
「友人がバーのオーナーやってるから飲み行こうよ」
とお誘いが。
バーに向かう途中、「どんな友達なの?」と聞いてみました。
羽生さん「友達っていうか・・・知り合い・・・?^^;」
・・・
本当に友達いないんだ・・・(´;ω;`)
私が『友達を紹介してくれる』なんて言ったから無理してるのかな・・・
気持ちはありがたく、同時にちょっと可哀想になった私はせめて羽生さんの印象が少しはプラスになるような振る舞いをしようと決めました。
バーは雑居ビルの5Fにありました。
狭くて薄暗いエレベーターの中で『ていうか羽生さんの友達って本当に想像つかないな・・・何系だろう?小池徹平みたいな弟系かなぁ、それとも舘ひろしみたいな渋めのオジ様系かなぁ、それか普通のオッサン?』なんて想像を巡らせているうちに5Fに到着。
バーのドアはエレベーターの扉が開いた目の前にありました。
ドアを開くとカランカラーン♪なんてちょっと懐かしい音が鳴る。
ずんずん店の奥に足を進めていく羽生さんに着いていくと左手にあったカウンターの方から
「ハブちゃーーーん!」
と大きな声がしました。
声の方に目をやると、
羽生さんのお知り合いは弟系でもオジ様系でもない、予想外のザイル系でした。ファーンファーンウィーヒッザステーステーッ!!!
カウンターから出てきたザイル、テンション高く羽生さんに話しかけます。
「久々じゃないッスかーーー!!」
「もう来てくれないんじゃないかと思ってましたよーーー!!!」
「何やってたんスかーーー!!!」
↑これ言いながらバンバンバンバン羽生さんの肩を叩く
一方羽生さんはというと、
「わははははは!」(気後れを笑いで蹴散らしっっ
もう、完全に腰が引けてましたよね。
ユカ、見ててハラハラしちゃったよ。
この二人、明らか合わなそうなのに一体何繋がりなんだろ??
テーブル席に通され、ご飯をたらふく食べてきたっていうのにザイルに薦められるがまま一皿でルーを二種類楽しめる欲張りカレーと揚げ物オールスターと森のサラダを注文。
羽生さん、断れないんだな・・・
でもいいんだよ、そんなところもちょっと可愛いから、なんて思ってたんですけど、
先にきた焼酎で乾杯して一息ついていたら
「ボトルいれちゃおっかな^ ^」
とか言い始めたのでさすがに考え直すよう促しました。(だって高いのしか置いてない)
私「えっ、よくここ来るの?」
さっきザイルに久々って言われてたよね?
羽生さん「あんまり(笑)でも仕事しに来るかもしれないし」
バーで仕事できるのかよ!
てか、何急にこの店に(というか恐らくザイルに)愛着注いでるの??
羽生さん「それにユカもここ利用するでしょ?」
私も注ぐの???
私「私はひとりでは来ないよ(笑)」
羽生さん「そう?(笑)」
あ、羽生さんの顔がいつもの安らぎ笑顔になってきた。
緊張してたのかな。
私「まぁ、せっかく来たしね。ボトル入れたらザイルも喜ぶよね」
羽生さん「?? ザイル??」
うん、ザイルも知らないんだね^ ^
私の中の疎い人ランキング断トツ1位だよ。
結局ボトルを入れるのはまた次回ということになりました。
それにしても、ザイルが営業上手ってのもあるんだろうけど、いつも二人でしか会わなかったので場を楽しもうとか付き合いを大事にしようって姿勢が見れたのは少し新鮮でした。
弱気なスクールカースト低層部がカースト上位の生徒に取り入る雰囲気もなくはなかったですが(笑)
つづく