こっちじゃなくて、
 
 
 
こっちです。
 
 
アイスプリンスじゃなくて、将棋王の方ですね。
 
 
 
婚活パーティーで出会った彼は羽生さん似の35歳、真面目そうで理知的で背が高くてスーツ似合ってて肩幅広くて足長くて声が優しくて口調も穏やかで、つまりつまり、
 
 
好みど真ん中でした。(特に顔)
 
※微妙な好みだなというご感想はどうか胸にお収めください。
 
 
パーティー当日は用事があったのでその日は帰り、後日会うことに。
 
私と羽生さんの短い恋のランデブー ← の幕開けです。
 
 
 
 
舞台はくたびれたサラリーマンが仕事帰りに寄るような、それこそテレビで野球中継流してて壁に貼ってある短冊メニューも油吸って色変わっちゃってるような、ここは古き良き昭和か!!!ってツッコミたくなるような歓楽街の飲み屋。
※店は私のリクエストじゃないです。Missスタンダードもうちょっとオシャレだわ。羽生さんに付いていったらこの店だったわ
 
 
 
生ビールで乾杯して、どうして元カノと別れたのかとかお互いの家族の話なんかをしていた時です。
私のお父さんはこんな人で、昔はよく反発してた、今は反省してるし感謝してるみたいな心情を語っていたら唐突に、
 
 
 
 
 
 
羽生さん「付き合いましょう」めっちゃ笑顔
 
 
 
 
早いと思われるでしょう。しかしユカは予感してました。
 
会うまでの羽生さんのLINEが以下のような感じだったからです
 
 
 ↓ ↓ ↓
 
 
・初回のLINEで『タイプです』と言ってくる
 
・次の日のLINEで呼び方がユカさんからユカちゃん、さらに翌日ユカポン(ポンてなんだよパンにしとけや)、翌々日には呼び捨てになる
 
・毎朝『おはよう』(5時)
 
・『好きになってもいい?』と謎の確認。『多分なると思うよ』勝手になれや
 
・『早く会いたい』のオンパレード
 
・会う日の候補を3日出したら『じゃあ全部会おう^ ^』
 
 
 
まぁ、私くらいになると初回の『タイプです』の時点で早々に察しますよね。
 
この時すでに婚活で出会った異性の数は100人を越え、結婚相談所二社掛け持ちうち一社は二ヶ月で成婚退会するもののずか一ヶ月で出戻り、相談所の担当さんにどれをとっても私史上最速』といわしめたスタンダード界の異端児なんで。
 
 
早々に、こやつ、ヤ○モクやって察しますよね。
 
 
 
さらにさらに、みなさんの中には違和感を覚えてらっしゃる方もいるかと思うんですが、店ね。
 
ここまでアプローチしておいて、
ここまでユカを落としたい感出しておいて、
初回デートが歓楽街の小汚いリーマン居酒屋て。
(いや、お店嫌いじゃないけどね?)
 
 
まぁ、気付いちゃいますよね。
ユカポンぐらいになると気付いちゃいます。
 
 
こいつ、コスパ意識の最短de持ち込みたい系だな???
 
 
って。
 
 
 
 
それにさ??
 
大体さ??
 
告白自体どうなのよこれ??
 
付き合いましょうってとりあえず言ってみてウン♡だったらラッキー☆みたいなノリじゃん。
 
我々が大人であることを差っ引いてもまだ軽いでしょうよ。
このエリンギ美味しいねくらいの軽さで言ってたよ。
 
 
告白ってもっとこう、断られたらどうしよう!って不安と戦いながら勇気振り絞って顔赤くして言うもんじゃないの??←少女漫画の見過ぎ
 
 
 
 
そんなユカの内心なんて露ほども知らず再度、
 
 
羽生さん「お付き合いしましょう^ ^」
 
 
 
 
さてどうしたものか。
てか声大きくするなや隣のテーブルのオッサンが好奇心丸出しだよ!)
 
今まで色んな人と会ったけど、なんか不器用さを隠したくてチャラぶってる人もいたし、第一印象最悪でも何度か会ってみるとすごく良い人だったってのもあったしなー。
 
 
 
ということで、検討余地あり判断2割、顔の魅力8割で今日のところは軽くいなして様子を見ようと思いました。
 
 
 
私「はいはい(笑)」
 
 
羽生さん「・・・それは了承?呆れ?」
 
 
私「呆れてます^^」
 
 
羽生さん「だめ?」
 
 
私「早くない?(笑)」
 
 
羽生さん「パーティーでもLINEのやり取りでもいいなって思ってたよ」
 
 
私「それにしたってね(笑)」
 
 
ちょっと考え、あえて重い女アピールしてみました。
 
 
私「私、心から信用できて心から好きになれないと付き合えない(突き合えない)」
 
 
 
コスパ意識の最短de持ち込みたい系は「そっかー残念☆」で終わることが多いので、羽生さんともこれが最後かなーと思ってました。
 
 
がしかし、予想を裏切る形で羽生さんとは続くのでした。
 
 
 
 
つづく