写真がないと寂しいよね、
今日事情があり飲みたくないのに、飲んだ
やつw美味しかったけどね。
でもビールの方が好き🍺🤣




「燕は戻ってこない」第4話

小説を前に読んでるのに、ものすごい引き込まれてます。ものすごく面白い。
2年くらい前に読んだからラストは衝撃だったから覚えてるけど細かいところは忘れてる。が、筆の速い桐野夏生の中でも傑作なのは間違いない。OUTに次ぐ女の憤怒を描く物語。

いよいよ代理母の「契約」を交わす段階になるが、
草桶家からの要求で、
バレエスタジオの一角にリキを住まわせて管理しようとする姑の千味子。
それは拒否するリキ。
また合法的に不妊治療するには、婚姻関係または事実婚状態でないとできないため、
便宜上、基と悠子は離婚し、
リキと基は結婚する。

こんなことして、赤ちゃん産まれたら、
はい、じゃまた離婚して結婚してってすんなり行くとは思えない。
悠子はそもそも千味子と基に押し切られた形だし。
ますます蚊帳の外どころか、他人になってしまった。

そんな悠子の気持ちも知らずに、
無神経に自分の精子がいかに元気か動画で見せてくる基w
人工授精2回目も失敗し、落ち込むリキ。
一応リキの旦那の基は、
精子だけ渡すといつもさっさと帰ってしまう。
看護師さんに慰められるリキ。
悠子はそんなリキを気遣う。
悠子さんはこんな思いを何回もしたんですよね。

自分の子にならないから、気楽かと思えばそんな簡単なものではないことを嫌というほど思い知る。
割り切れない思いがあるが、お金のために、後戻りはできない。

後戻りできないのは基と悠子も同じ。
悠子もだんだんもう我慢できなくなり、
姑(黒木瞳)に「かなさんのランク人とかそういう考えもうやめてもらえませんか」と、言い返し、
完全に決裂。
書類上離婚した悠子に電話をかけてきて、離婚したんだから、赤ちゃんが産まれたあとなんてどうなるかわかんないわよと脅してくる。

みんな先が見えない不安にそれぞれが突っ走る。

テルは卵子のドナーはやめるという。
彼氏のソム太と愛知に行くという。

言うことがコロコロかわる人たちばかりで、安心できない、
どうなるか全然わからない。

「でもリキはすごいお金もらって幸せになるんでしょ」

全然幸せになると思えない。
とにかく今を生きるしかない2人。
2人の自撮り
写真切ないね。

黒木瞳が怖い〜びっくりびっくりびっくりびっくり
鏡越しの笑顔ガーン

産まれてくる子は誰の子なのか。

綺麗な部屋に引越し、明らかに身なりも良くなったリキ。ムートン着てた。
お金の力に絡め取られていく、
もう戻れない。かといってまだ妊娠できてないので、
注射したり、副作用のあることもしなくてはいけない。

悠子だけがリキが本音を話せる人になっていく皮肉。身体を傷つけるだけじゃない、心がどんどん傷ついていくリキ。

人工授精に失敗し、落ち込むリキは、悠子に「少しでも楽しいことしてみて」と言われ、お金がなくて行けてなかった故郷北見の叔母の墓まいりに行くことにする。

「既婚者」として「凱旋」帰省するリキが来週は暴走しそう…

もー何一つ誰一人納得してないけど(もといだけは浮かれてるか笑)、後戻りできない、考えれば考えるほど不安が増して、どうしたらいいかわからない、誰にも。
答えなんてない、教えてくれる人もいない、地獄の道を進んでいく。

いやすごいわ、これ。
小説もめちゃくちゃ面白いです。
一気に読みました。おばさんになって
面白くないとすぐ読むの辞めるんだけど
これはほんと面白くて寝ないで読んだ記憶。
シンセイカツジチュウドク
この下のは、桐野夏生はほぼ読んでる私のおススメです。↓
全部女の人生の話。