
シルバーウィークを堪能していたら更新が遅れちゃいました

さてさて、今回は名盤中の名盤、
マーヴィン・ゲイの「What's Going On」です。
この作品に関しては、すでにいろいろなところで取り上げられているし、
今さらあたしがあーだこーだ言う必要もないんですが。。
でもやっぱりすばらしい作品なので紹介したいと思います。
この作品はモータウンにおいて初のコンセプト・アルバム。
曲間の切れ目もなく連なっていることからも
彼の主張が首尾一貫していることが伝わります。
デュエット相手だったタミー・テリルの死がショックで
音楽活動を休止していた彼も、
ベトナム戦争から帰ってきた弟の話を聞き、
それをもとにタイトル曲を制作。
家族、未来ある子どもたち、同胞たちへの想い、
それに相対する歪んだアメリカ社会への不安を
憂いを込めて歌っている。
そして彼はその後も活躍するも、
実の父親と口論になり射殺されてしまったのは有名な話。。
と、こういう話はあたしも本で読んだりして後から知りました。
時代背景も何も知らなかったあたしは
モータウンサウンドの心地よさに
ただただ感心していました。
で、やっぱりジェームス・ジェマーソンという
ベーシストの偉大さ!
彼に関しては「永遠のモータウン」
という映画を観るとよく分かりますが、
モータウンサウンドの本当にキーマンだった人物。
ヴォーカルをじゃますることなく、
しかし粒立った独特の音。
ジェマーソン本人も、
人のおしゃべりや声の抑揚、歩く様子を見て
ベースラインを作っていく、
と語っていたことがあるようですが、
本当にまるで歌を歌っているようなベースライン。
同じフレーズをただ繰り返すことはほとんどなく、
メロディーを少しずつ変化させながら、
どこまでもグルーヴィーに連なっていく。
言葉で説明するのは難しいですね。
とにかくあたしのあこがれのひとつの形です。
ベースで歌い上げたいっていうことです。