Curtis Mayfield「Superfly」 | ゆかこのお通し 〜音推し〜

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ゆかこらむ

シカゴ出身で、シカゴのソウルシーンを語るとき
まず名前が挙がるのが、カーティス・メイフィールド。
いわゆるニュー・ソウルの人ですね。

これは1972年の作品で、同じタイトルの映画のサントラです。
あたしは映画の存在なんて知らずにこのアルバムを聴いていましたが、
考えてみると不穏な雰囲気の曲ばかり。
麻薬密売人の話だっていうから
きっと暗い映画なのでしょう。

そんな不穏な音の中で、
彼のファルセットが曲の緊張感を増長します。
インストの曲もありますが
全体を通してクールでまとまりのある1枚。
ホーンもストリングスも厚く、
彼のプロデューサーとしての才能のすごさを感じさせられます。

この時代のソウルには
コンガなどのパーカッションが多用されますが、
この作品においてもパーカッションが
かなりフィーチャーされています。
たたいて音を出すっていう単純な楽器だからこその
人間味ある音が、よりグルーヴを特徴づけるんだなぁ。
やっぱりポリリズム好きですよね、黒人さんたちは。
打ち込みでは出せない、
リズムのアコースティック感がたまりません。