本日もご来訪いただき、ありがとうございます。
アマデウス音楽院の事務局をしながら、
声楽を学んでおります、植田ゆか子です。
最近の自粛生活は、
実家の年老いた両親にも少なからず影響があり、
外出を控えて、家に籠るようになった事、
時期を同じくして、
父が車の運転をやめた事等々もあり、
歩かなくなった事で、
急に足腰が弱ってきています。
昨日も、実家に帰って、
足が痛くて歩きづらくなっている母の、
足腰をさすって塗り薬を塗り、
父は身体が硬くて、
お風呂で自分の足が洗いにくいので、
時々、足だけ念入りに洗ってあげます。
二人ともとても喜んでくれるので、
親孝行させてもらえて、
私にとっては、有難くとても幸せな時間です。
今日は母の事を綴ろうかなと思います。
母は父と結婚して、
一年後、長女である私を出産して、
一軒家に引っ越したのですが、
当時は仲良しのお友達(今ならママ友ですね)もなく、
家で子育てと家事をするだけの毎日で、
何か趣味でもと、始めたのが編み物だったそうです。
手先が器用で、
編み物の本を買ってきて、
ほとんど独学で編んでくれていました。
物心ついた頃から、
いつもよそ行きの服は母の手編み、
学校の参観日も母の手編みの服を着ていました。
明日、参観日だからと、
夜鍋してせっせと編み物をして、
翌朝には、可愛い手編みの服が完成していて、
私は喜んで、ルンルンで、
いつも母の手編みの服を着ていました。
昔は毛糸もウールだったので手触りも良く、
冬はとても暖かかったですし、
手袋やマフラーの小物は勿論のこと、
オーバーも帽子まで全部、
お揃いの毛糸で編んでもらいました。
今でも毛糸の色や、
網目の模様も良くおぼえています。
夏はレース糸でレース編みを編んでくれて、
母の編んでくれたものは、
どれもとても大好きでした。
妹が生まれたら、
よそ行きの服はお揃いの手編みでした。
編み物の良いところは、
小さくなったら、解いてまた編み直せるところです。
せっかく編んだ服なのに、
毛糸を解いて、解いた毛糸を湯のしをして、
クセをとり、また毛糸の玉を作ります。
私は6歳まで独りっ子だったので、
そんな様子をずっと母の側で見ていました。
湯のしした毛糸を玉に巻くのも、
輪っかにした毛糸の束を、
私の広げた両腕に引っ掛けて、
母はクルクルクルクル、大きな毛糸玉を作ります。
そして、また新しい服に編み替えてくれました。
駅前の商店街にある毛糸屋さんにも、
母とよく毛糸を買いに連れてってもらいました。
なんと、
探してみたら一枚だけ、
お嫁に持ってきたアルバムに
母の手編みの服を着た写真がありました。
白黒で分かりにくいですが、
「ゆかちゃん」4,5歳のころかしら？
これはアフガン編みのワンピースです。
ブランコに隠れて、下部の柄が良く見えないけど、
どんな色柄だったか記憶にありますねー。
きっと余り毛糸を、
上手に使って柄に使ったのでしょう。
実家には、
もっと幼い頃の写真がたくさんあって、
それこそ手編みの服を着て、
父が良く撮ってくれてたのでしょうね。
また見せてもらおうと思います。
実家には、母の手編みの
座布団やコタツ布団のカバーが今も現役です。
面白かったのは、
父が運転していた車に、
私が独身時代に編んだ牛の座布団カバーの
座布団があったんです。
(今度、実家に帰ったら写真に撮らせてもらいます)
父や母の愛情をたっぷり受けて、
育てて貰っていたことを、少しずつ思い出し、
これからは受けた愛情やご恩を、
両親に返していくのだなと思います。
一番最近の母です。
車を手放して、
免許返納を決心した日の両親です。
母から受けたたくさんの愛のうち、
一番に思い出したのは、
母の手編みの服の事でした。
私が歌うのも、
この母の影響が大きいですね。
長くなりましたので、
そのお話はまた改めましょう。
最後までお付き合いいただき、
ありがとうございました。
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