こんにちは、ゆらのとです
初発治療を第1章、再発治療を第2章とするならば、いよいよ第3章のスタート
そんなに楽しいスタートでないことは確かです…。
時は今から2年半前、2017年の4月初旬。
数日後に下の息子の中学入学式を控え、何かとあわただしく毎日が過ぎていきます。
前年秋のラルス治療でがんは消えて、忙しくも平穏な日々でした。
この日までは…。
どこも痛みなどはなかった。
なのに、
突然の不正出血があったのです
その時すぐ思い出したのは、初めてがんが発覚する前。
不正出血があったことで子宮頸がん検診を受けて、そこから闘病生活が始まった…すべての始まりが、不正出血。
既に子宮を摘出している私には当然生理はありません。
考えられるのは…
「再々発」
これしか考えられませんでした。
がんは消えたはずなのに…!
ラルス治療が終わって、がんが消えたと診断されてもなぜかスッキリしなかったのは、こうなることをどこかで予感していたのでしょうか。
もし、本当に再々発だったとしたら。
子宮頸がんは早期のうちに治れば比較的予後の良いがんだそうです。
ただ、進行してしまうと根治できる治療方法が少ないと言われています。
この瞬間から私の頭の中には「死」という言葉がずっとつきまとうようになりました。
定期検診を待っている余裕はありません。
私は翌日、すぐに総合病院の産婦人科を訪れました。
予約外のため長く待たされます。
この病院は産科の患者さんが多いので、周りは幸せそうな笑顔の妊婦さんばかり。
そんな中、私は1人震えながら待っていました。
ようやく呼ばれ、診察室へ。
いつもと違う曜日に来たため、初めての先生でした。
不正出血のことを話し、
「再々発だと思うんです」と言うと、
「うーん、では検査をしましょう」
となり、細胞診を受けました。
結果が出るまでまた3週間ほどかかります。
主治医のいる日に予約し、病院を出ました。
病院で検査をしてから数日後。
次男の入学式がありました。
晴れの日、我が子も他の子たちも、その母たちもみんな晴れやかな笑顔です
私以外は…
もちろん人前では周りの皆と同じように笑顔を取り繕っていました。
けど、その時私の頭の中は
「この子の卒業式を見てやれるだろうか…」
という思いがずっと渦巻いていたのです。
あてなくさまよった舟は、暗く深い海の底に沈んでゆくようでした。