キラー・ストレスと瞑想について

 

 恐怖や不安などのストレスは、体や心に悪影響を及ぼすことは周知の通りです。脳の扁桃体はストレスを感じると副腎からストレスホルモンを出させ、血圧、血糖値を上げて血液を固まりやすくするそうです。 また、コルチゾールというストレスホルモンは、恐ろしいことに海馬の神経細胞を減少させるという、脳の破壊行為までしてしまいます。(NHK総合テレビ「キラー・ストレス」より)

そこで、ストレスを抑え、ストレスに強くなるためにはどうしたらよいのでしょう。

 まず、今の自分に満足していられる人はストレスに強いそうです。気持ちをゆったりと構え、満点でなくても60点くらいで自分を肯定できる大らかさがストレスを溜めないコツの一つです。「笑い」「運動」も生活にたくさん取り入れて、ストレスを跳ね飛ばしたいものです。

 他にストレスを和らげる対策として「コーピング」という作業が推奨されていました。これは、自分が心地よくなれる事柄を列挙し、ストレスを感じた時に実際にやってみる。そして気分と行動との関係に自ら気づくことです。例えば、好きな音楽を聴く・本を読む・散歩・雑談する・電話する・景色を見る・空を見上げる・歌を歌う・植物を育てるなど、少しでも気晴らしになることを探し出しておき、ストレスを感じたら、そのうちのどれかを試してみて、自分の気分がどう変化したのか数値化してみる。そうすることによって、自分の状態を客観的に見られるのだと思います。

 そしてもう一つの大きな効果が期待できる対策が「マインドフルネス」と呼ばれる「瞑想」です。静かに座り、目を閉じ(あるいは半眼にする)ゆったりと呼吸します。自分の呼吸に意識を集中させることで、雑念を心から取り払うのです。この効果は、破壊された脳の回復効果も見られたというほど絶大なものがあります。考えることを休め、感じながら心の安定を求めます。そして素直に自分の内を見つめ、内にある無限の情報を引き出し、最大限生かしていく のが瞑想です。一日5分でも10分でも心がけたいものです。ストレスが溜まり過ぎて精神や身体に悪影響が及ぶ前に、心を静めてゆったりと呼吸する瞑想をためしてみてください。予想以上のプレゼントもえられるそうですよ。