先週、娘がピアノの演奏会を行った。
控室で緊張している娘を目の当たりにし、そういえば母である私は娘のこういう場面で寄り添ってこなかったことに気づいた。
ピアノの発表会でも、演奏会でも、いつも私も自分のことで手いっぱいだったから、娘の面倒を見ていられなかった。
かわいそうなことをしてきたものだと改めて反省した。
でも、娘は「もともとそういうものだと思っていたから大丈夫だよ」と言う。
そばでいちいち指図されたり、心配されるのはイヤだと言った。
まあ逞しく育ったものだ。
ある人が言っていた。
「親は子どもと向き合ってはいけない。親も子どももそれぞれが同じ方向を向いているのが良い。親は自分の生きる様を背中で見せるのがいいのだ」
うちはおばあちゃんたちもいて、娘は淋しい思いをせずにこれたのも良かったのだろう。
私はかなり放任主義で子育てしてきた。でも愛情はたっぷり注いできたつもりだ。結果論かもしれないが、それでよかったと思う。
母親がいちいち世話を焼き、子どものやることを先に手伝ってしまう親をよくみかけるが、そうしていると子どもはいつまでも自立しないと思う。
我が子を信頼して見守る、そして手本を示す、それが大事ではないだろうか。