実は私自身、以前から聴こえ難さと軽い耳鳴りを感じているからなのですが、聴覚について少し調べてみました。


人は20歳代後半から少しずつ聴力が落ちていきます。小中学生は2万ヘルツくらいまで聞こえますが、加齢と共に高音域が聞こえにくくなります。それは、鼓膜の奥で音を感じ取って神経に伝える有毛細胞が抜け落ちるなどして、その能力が低下するからだそうです。薬の成分には有毛細胞を傷めるものが多いそうで、通常は腎臓の働きで排泄されますが、腎臓の機能が落ちると、そのしくみが働きにくくなり、耳に影響が起こるようです。


では聴力低下を少しでも抑えるためには、どのようなことに気をつけたらよいでしょうか。まず、耳は脳との結びつきが大きく、ストレスによって難聴や耳鳴りが起こることが多いようです。実は私たちの頭の中では常に耳鳴りが起こっているけれど、ストレスを感じない人には気にならないのだそうです。


以前、高音が強く響いて聞こえ、耳に痛く感じることがありました。知人の勧めで瞑想(静かに座って頭の中を無にする)をしたところすっきり治りました。これも精神的な緊張状態が続いていたものが、瞑想によって自律神経のバランスがとれ、回復して痛みがとれたのです。


ストレスは、適度な運動やウォーキングなどで心地よい汗をかくことで発散させることが大切です。また深呼吸も自律神経のバランスに効果があります。


他に、耳を引っ張って刺激することは大きな効果が望めるようです。耳たぶを上下、横に引っ張る、あるいは耳たぶの外側をつまんで揉むと、脳を含む頭部の血行が良くなり耳や眼、その他の不調の軽減を期待できます。


加えて面白いと思ったのが、ほおや口元が下がると、聴力が落ちるということです。皮膚がたるんで耳の構造が変化すると、耳が聞こえにくくなるそうで、これも耳ひっぱりによって改善します。耳を温めることも良いそうです。湯たんぽや使い捨てカイロ、ドライヤー、耳のマッサージなどで温めます。


耳に良いことは体全体にも良さそうです。全部つながっているのですね。


心に響く言葉

  おまえの芸術にのみ生きよ!今おまえは(耳の)感覚のために大きい制約を受けているが、これがおまえにとって唯一の生き方なのだ

     ベートーヴェン