携帯電話が普及し、誰もが携帯電話や携帯メールを使うようになりました。

携帯電話は言うまでもなくどこにも持ち歩いていつでも話せる。災害現場でも大きく役立ったという話を聞きます。携帯メールは素早く送ることができ、電話のようにじゃまをせずに相手の都合の良い時に見てもらえる、安い料金で通信できるなどの便利さが普及の要因でしょう。


私も毎日活用していますが、正直あまり好きではありません。携帯電話で少し長く話していると耳のあたりに熱を感じ、不安になります。電磁波が脳に悪いという情報もあります。また料金が気になってしまいます。以前、携帯から固定電話に長い通話をしたら高額な請求書が届き、びっくりしました。通話無料をうたっているメーカーもありますが、全部が無料になるわけではなく、毎月の通信費をこんなにかけていいものかと思ってしまいます。


携帯メールも、直接話せば伝わるニュアンスを的確に伝えることが難しいし、そういう内容を打つためには時間がかかってしまうからです。大事な内容もメールで済ませようとする傾向があり、いろいろと疑問を感じています。


今、若い人たちは多量のメールをやりとりし、ラインと呼ばれる仲間の通信手段も使っているようですが、これがいろいろと問題を起こしています。まず、すぐに返事をしないと相手が不満を持ったりして常に携帯メールをチェックしなければならず、大事な時間を奪われています。また、ラインによって不必要な情報が流れて誤解や疑惑をもたらすこともあります。簡単便利なツールはじっと待つことやじっくり考える習慣までも奪っているのではないでしょうか。


そして秘密を作りやすくなったということも事実です。誰にも知られずに好きな人と連絡が取れる。これは便利で楽しい一面、大きな危険も孕んでいます。私は携帯電話の出現によって家族関係が壊れやすくなったのではないかと感じています。


便利さに慣れてしまった今、携帯電話なしでは生活できない人がほとんどでしょう。でも、大切なことは直接話すよう心がけたいものです。そして失礼にならぬよう、どのように使うべきかを、もっと考えていくべきだと思うのです。


心に響く言葉

   どんな小さなものでも みつめていると 宇宙につながっている

                       まど みちお